内容 |
現在、日本では韓国の文化が数多く消費されている。特に韓国文化が日本で受け入れられるようになった過程とともに若者世代からの支持を受けるようになった要因について分析した。その結果、日本に向けた「現地化戦略」によりアイドル自身が日本語を学び、日本語で曲を歌うという教育を行っていることがわかった。さらに、SNSの発展により若者へのアプローチが可能になっていった。このSNSの発展がK-POPアイドルたちの海外進出のハードルを大きく下げるきっかけになった。しかし、ただ情報を拡散するだけでは意味がない。情報を即座に消費する若者世代にとって芸能事務所が発信する情報を消費するだけではなく、ファン同士が繋がることでK-POPアイドルたちを応援する活動を行っていった。そして現在のK-POPアイドルはトレンドを発信する存在となっている。アイドルを通し、彼らが使用しているもの、イメージキャラクターを務めるものなどによりメイク、ファッションと多様な文化を消費できるようになった。「韓国風メイク」、「韓国風ファッション」などそれぞれの好みの韓国文化を取捨選択できる環境が整っていった。多様性を認めていく社会が形成されていく中で一つの選択肢として日本の中に根付いていった。 |