内容 |
本研究はデマに対して、その拡散と人々の行動に対する影響を調査する。2020年に発生した「トイレットペーパー買いだめ事件」を中心に、デマの拡散の通路および人々はデマに対して採取した行動について、アンケート調査で、その行動パターンとデマの拡散に影響する要素を調べる。これまでの先行研究には、SNS上のデマの拡散に注目したが、今回の事件には少し違っている。最初に「トイレットペーパー不足」という情報が流れているのはSNSであるが、最も多くの人はテレビを通じて、その情報を知るようになっている。したがって、最終的に買いだめ行動を促進したのはテレビであるかどうかという疑問を持つようになった。メディアの効果を調べるほか、本研究には人々がデマに対して、行動を影響する要素を明らかにする。結果として、最も多くの人は買いだめをしなかったという結果が出た。広範囲の売り切れが発生する原因は、店の方は商品の在庫を限り限度で抑えることだと考える。そのほか、周りの人の行動と情報源の違いという2つの行動に影響する要素の効果も検証された。最後に、メディアでの訂正情報が買いだめ行動を促進したという結論も証明された。本研究を通して、日用品の流通システムの改善や、メディア側がデマの拡散程度に応じて、適切な訂正情報を発信するように、より慎重に検討する必要がある。 |