卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名河崎 吉紀 年度2022年度
タイトル香港における報道の自由に関する一考察 -雨傘民主化運動以降の情報操作を中心にして-
内容 中国からの圧力がいっそう強まった雨傘民主化運動以降、香港における報道の自由の実態はどうなっているのか。本研究は中国政府による香港メディアへの管理強化が、報道の内容にどのように反映されるのかを明らかにすることを試みた。先行研究では、香港における報道の自由度が次第に低下してきていることと、中国政府による管理手法も間接的規制から法制定などの直接的規制まで、様々な手段を尽くすようになっていることが明らかにされた。しかし、規制や介入を受けた香港メディアによる報道内容における具体的な情報操作を研究したものはまだ十分に存在していない。そのため、雨傘民主化運動と新型コロナウイルス感染症の関連報道などをベースに、香港の各主要メディアの報道記事で現れた情報操作の手法、特徴および狙いについて考察した。結果として、香港メディアの意図的な情報操作を通じて中国共産党政権による香港の全面的統治を強化させようとする動きが、紙面の内容分析からでも十分に把握できるほど、顕著に表れていたと言えよう。
講評 個人的な興味や関心を普遍性をもつ研究テーマに改め、先行研究を整理し、調査によって発見または検証が行われたことを評価する。
キーワード1 香港
キーワード2 報道の自由
キーワード3 情報操作
キーワード4 雨傘運動
キーワード5