学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 日本における高等教育の地域間格差 ー地方県の現状と課題― |
内容 | 筆者は高校生活までを岐阜県で過ごし、大学進学を機に京都の同志社大学に進学した。自分自身が大学を選択したり塾講師でのアルバイトの経験を通して、個々の生まれ育った地域によって受けることのできる高等教育に格差が生まれているのではないかと感じた。なので、研究を通して日本の高等教育における地域間格差の歴史的な変遷と現状を見た上で、大学進学をする際の阻害要因と成り得る社会経済格差と地理的格差について考えた。そして、筆者の出身地でもある岐阜県を中心とする地方県の現状と課題について検証を行った。研究から現代の高等教育の地域分布には「東高西低型」と「中心―周辺型の三重構造」が見られること、様々な阻害要因が連関しあい格差を生み出していること、地方では地域間だけでなく地域内の格差も存在することが明らかになった。更には、地方の大学進学率の低下は若年層の大都市への人口流出入が深く関与していることが理解できた。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が17名、10000字が5名の計22名であった。今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできた。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、20000字の卒業論文では、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを今年は比較的スムーズに積み重ねることができたように思う。また、10000字の卒業研究についても、データを収集しないで、課題を設定し、それを文献を主に参照しながら、分析するというプロセスであるが、かえって曖昧となりがちで難しいのであるが、今年の10000字を選択した学生たちは、比較的曖昧さがない、10000字内での課題設定と分析ができていたように思う。ぜひ、20000字選択と10000字選択において、来年度の4回生(わたくしが今年サバティカルであったことから、4回生はいない可能性があるが)に今年の経験を伝え、踏襲できるようなシステムを構築してほしい。 |
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キーワード1 | 地域間格差 |
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キーワード2 | 大学進学率 |
キーワード3 | 地方県の振興 |
キーワード4 | 非三大都市圏 |
キーワード5 |