卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名池田 謙一 年度2022年度
タイトル流行る食べ物の共通点~メディアから生まれる流行とは~
内容 本研究では、メディアから流行る食べ物の共通の特徴について分析を行った。
分析の結果以下の4つのことが判明した。1つ目に食べ物の流行のために1番重要なことは味が美味しいかであることが判明した。そして体験したい要素があるかどうかは、味の次に重視され、SNSに投稿したくなるかどうかはあまり重要ではなかった。
2つ目に流行の食べ物について、インフルエンサーや芸能人など有名人によるSNSの投稿と一般人による「いいね数」「コメント数」「再生回数」が多いSNSの投稿どちらを参考にするかについては差がないことが明らかになった。
ただし、TikTokでは流行の食べ物の認知層は有名人の投稿を参考にしている。3つ目に人々は元がシンプルで様々なアレンジが存在する食べ物を求めておらず、流行のきっかけとはなっていないことが判明した。4つ目に普段からテレビ、Instagram、TikTok、LINEをよく利用している人の方が流行の食べ物を認知していることがわかった。また流行の食べ物を認知している人々はInstagramに頻繁に投稿していることも明らかになった。
講評 メディアが拡散と消費を促進する食べものに焦点を絞り、マスとネットの境界を越えた流行の拡大のメカニズムに迫った。アンケート調査の結果、SNSに投稿したいという動機によって自らの消費を拡大するわけではないが、流行の認識が食を体験した投稿をインスタグラムなどで促進することが判明した。この知見が食べもの以外の消費にどこまで応用可能か、関心が持たれる。
キーワード1 食べ物の流行とメディア
キーワード2
キーワード3
キーワード4
キーワード5