学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | マスクの色がもたらすイメージ形成 |
内容 | コロナ禍によってマスクは様々な色が展開されるようになった。そのため、色によってどのようなイメージ形成が行われているか疑問に思い、テーマを決めた。イメージを図るためのアンケートを色別、男女別に行った。今回用いたマスクの色は白色、黒色、ピンク色、グレー、ベージュの5色だ。結論としては、白色は男女ともに良いイメージを持たれている。ピンクとベージュは着用者や視点が女性の時の方が良いイメージを持たれている。理由として、女性が暖色を好むことがあげられる。暖色を好むため、女性視点の時の方がイメージが良い。また、女性らしさも理由の一つだ。特にピンク色は女性といったイメージが根付いている。そのため、ピンク色を付ける男性はネガティブなイメージを持たれる傾向にある。黒色やグレーは白色と対極であるため、ネガティブなイメージが多い。しかし、黒色は大半がネガティブなイメージにも関わらず、魅力的だという結果になった。 |
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講評 | 人のイメージ、印象は何から形成されているのか。第一印象と実際とのギャップをうまく使うことができたなら、人間関係を築く際に役に立つのではないか。こんなことをつぶやく彼は、もしかしたら対人関係に自信を持てていなかったのかもしれない。それはともかく、4回生になった春学期の最初には筆者はまだ卒論のテーマを絞り込むことが出来ていなかった。当初はこのようなことを書いている。「SNSの普及によってインスタで出会ってから実際に対面することが増えてきた」「インスタの投稿による人間関係の形成され方」って・・・? そのようなモヤモヤした興味を深堀していく中で、あるときこの学年ならではのテーマに到達した。それが、「マスク」がもたらす印象、である。 そうだ。彼らが1回生の時に、教員も学生も全員がマスクをしている授業風景・キャンパスの風景が想像できただろうか。2回生となった春に突然それはやってきた。投げ込まれた環境下で「マスク」は逃れられ必需品となった。そして私の授業が影響したのだろうか(そう思いたい)、彼は「色」のもつ印象とマスクとを結びつけた課題を設定した。ただちに設問を考えアンケートを行い、結果の分析を始めた。話しかけやすさ、清潔感、流行的、などの解答枝を用意した。オーソドックスとも思える方法だったが、集計するうちに黒色マスクへの印象に矛盾が生じていることを発見した。男性のかっこよさ、かっこいいという評価と、ネガティブなイメージ、黒色マスクのみが、コロナ禍前後で評価が変わっていた。調査研究がもたらす発見の面白さを筆者と共に実感する論文となった。いつもずっこけキャラクターを演じてゼミ仲間を笑わせ和ませててくれた彼の、(らしからぬ)、正統派の論文である。 |
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