学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 学生の授業経験と学習成果の関係性ー同志社大学社会学部教育文化学科生を事例にー |
内容 | 近年、高等教育のユニバーサル化による質保証の観点で、学生の学習の成果が重視され教育改革が行われ、学生の経験する授業も変化してきている。本稿の目的は、学習成果を授業レベルで間接評価された評価対象の中でも「何ができるようになったか」という側面に限定して捉え、学生の実感している授業経験と学習成果の関係性について質的に明らかにすることであった。同志社大学社会学部教育文化学科の4年生にインタビュー調査を実施した結果、主にレポート課題のある授業、プロジェクト型の授業、教員によって展開が工夫された授業が学習成果に影響を与えていることが明らかとなった。そのような学習成果に影響を与えている授業経験には、「長期間・複数回」「考える」「多様な学生との関わり」「新たな視点」という要素が見られた。また、学生によって学習成果の捉え方などに差が見られたことから、学習成果の測定が一律的には困難であることが明らかとなった。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が17名、10000字が5名の計22名であった。今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできた。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、20000字の卒業論文では、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを今年は比較的スムーズに積み重ねることができたように思う。また、10000字の卒業研究についても、データを収集しないで、課題を設定し、それを文献を主に参照しながら、分析するというプロセスであるが、かえって曖昧となりがちで難しいのであるが、今年の10000字を選択した学生たちは、比較的曖昧さがない、10000字内での課題設定と分析ができていたように思う。ぜひ、20000字選択と10000字選択において、来年度の4回生(わたくしが今年サバティカルであったことから、4回生はいない可能性があるが)に今年の経験を伝え、踏襲できるようなシステムを構築してほしい。 |
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キーワード1 | 学習成果 |
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キーワード2 | 授業経験 |
キーワード3 | 学生 |
キーワード4 | 実感 |
キーワード5 |