学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 大学への進学動機と学習成果・教育効果の関連 |
内容 | 大学に通う意味とは何だろうか、学生達は何を求めて大学に進学することを決め、それぞれの大学への進学を決意するのであろうか。そしてそれらの進学動機に見合う学習成果・教育効果を学生は獲得できているのだろうか。この2点が本稿の主題である。文脈は変わるが、18歳人口の減少や入試形態の多様化などは、大学へと進学する学生の多様化に拍車をかけ、大学は一層多様化した進学動機に応えていく必要に駆られていくだろう。そこで本稿の位置付けは教育効果の測定における進学動機の規定力を明らかにするものである。学年や大学(院)を問わない学生274名にアンケート調査を行った結果、海外志向や勉学志向など6つの進学動機の系統が存在することが分かった。そして認知面・行動面を合わせた学習成果とこれらの進学動機の系統には関連があることが分かった。また一部の進学動機の強さとそれに見合う学習成果・教育効果の高さにも関連があることが分かった。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が17名、10000字が5名の計22名であった。今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできた。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、20000字の卒業論文では、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを今年は比較的スムーズに積み重ねることができたように思う。また、10000字の卒業研究についても、データを収集しないで、課題を設定し、それを文献を主に参照しながら、分析するというプロセスであるが、かえって曖昧となりがちで難しいのであるが、今年の10000字を選択した学生たちは、比較的曖昧さがない、10000字内での課題設定と分析ができていたように思う。ぜひ、20000字選択と10000字選択において、来年度の4回生(わたくしが今年サバティカルであったことから、4回生はいない可能性があるが)に今年の経験を伝え、踏襲できるようなシステムを構築してほしい。 |
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キーワード1 | 進学動機 |
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キーワード2 | 学習成果 |
キーワード3 | 教育効果 |
キーワード4 | |
キーワード5 |