学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 宇宙開発技術と宇宙を巡る想像力の変容 |
内容 | 人間は技術の発達とともに宇宙に対する想像力を変容させてきた。古代より現在にかけて、人間は常に宇宙に対してなにがしか期待や欲望を持っている。古代文明では、地上の果てや宇宙の構造ついて想像力を膨らませ、様々な宇宙開闢説をつくった。中世ヨーロッパでは、地動説の証明により、絶対的な真理とされていた天動説が終わりを告げた。1900年代後半、米ソの宇宙開発競争によって、ロケット技術が発展した。その成果から世界的な宇宙ブームが起こったことで、宇宙に対する想像力や期待を投影したメディア作品が多く誕生し、人々に宇宙旅行や技術の発達した未来についてのイメージが共有された。近年は民間企業の参入により宇宙旅行が現実のものとなったが、現在実現している宇宙開発技術は、過去に想像された宇宙開発のイメージを追いかけるようにして発達していることがわかる。人間は想像を原動力に技術を発達させ、そうした技術のある環境からさらに想像力を変化させるのである。 |
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講評 | 今年度は多様なテーマからなる16の卒業論文が提出され、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来た。1.ポピュラーカルチャー(ファッション・音楽)2.テクノロジーと社会・文化変容(AI・アート・ゲーム・プラットフォーム)3.表象・イメージ(ジェンダー・人種・地方・国家・宇宙)4.消費社会・新自由主義(アイデンティティ・消費行動)。興味深いことに、最終の口頭試問において明らかとなったのは、ほとんどの論文が何らかの形で「変容」「つながり」「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが独自のテーマに着目しながらも、上記のような共通の問題意識を共有することが出来たことは、ゼミ全体での議論を通じてそれぞれの研究が豊かになったからではなかろうか。今後の進路においても、この経験が各自の思考や表現の基盤となり、より幅広い視野で社会に貢献していく素地を築いたと信じている。コロナ禍での入学となり、様々な形の不安や不便があったにもかかわらず、その間蓄積してきた知識と経験を結集させ各論文を完成させた学生たちの努力と成長に心からの敬意を表します。 |
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キーワード1 | 宇宙旅行 |
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キーワード2 | 想像力 |
キーワード3 | SF作品 |
キーワード4 | 宇宙開発 |
キーワード5 | 2001年宇宙の旅 |