学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | ―スポーツの国際大会から見る新たな日本人のかたち― |
内容 | 本稿では、グローバル化が進む中でのスポーツの国際大会が国籍や人種にもたらす影響について考察する。グローバル化が進む中、今日のスポーツの国際大会には従来の国籍や人種の枠組みに捉われない選手が多数出場している。スポーツの国際大会が新たなアイデンティティの存在を際立たせている。新たなアイデンティティについて考える上でスポーツの国際大会が重要な役割を果たしていしていることは間違いない。本稿ではスポーツの国際大会の代表資格の曖昧さとスポーツの国際大会の中に見え隠れする新たな日本人のかたちについての分析を行う。新たな日本人像の中で重要視されるのが「日本人らしさ」と「日本人より日本人」の二つである。人類の長い歴史の中で新しい変化が起こる時、人々は皆戸惑いを見せてきた。今日の世界は従来の国籍や人種の定義が通用しない世界となっている。スポーツの国際大会は従来の国籍や人種の定義を取り壊し、新たな国籍や人種の捉え方を再構築する要因となっている。 |
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講評 | 今年度は多様なテーマからなる16の卒業論文が提出され、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来た。1.ポピュラーカルチャー(ファッション・音楽)2.テクノロジーと社会・文化変容(AI・アート・ゲーム・プラットフォーム)3.表象・イメージ(ジェンダー・人種・地方・国家・宇宙)4.消費社会・新自由主義(アイデンティティ・消費行動)。興味深いことに、最終の口頭試問において明らかとなったのは、ほとんどの論文が何らかの形で「変容」「つながり」「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが独自のテーマに着目しながらも、上記のような共通の問題意識を共有することが出来たことは、ゼミ全体での議論を通じてそれぞれの研究が豊かになったからではなかろうか。今後の進路においても、この経験が各自の思考や表現の基盤となり、より幅広い視野で社会に貢献していく素地を築いたと信じている。コロナ禍での入学となり、様々な形の不安や不便があったにもかかわらず、その間蓄積してきた知識と経験を結集させ各論文を完成させた学生たちの努力と成長に心からの敬意を表します。 |
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キーワード1 | スポーツ |
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キーワード2 | 国籍 |
キーワード3 | 日本人らしさ |
キーワード4 | 表象分析 |
キーワード5 | グローバル化 |