学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 石田 万実 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | ファンと共創するコンテンツツーリズム ―「高槻やよい」と「やよい軒」の関係から― |
内容 | 本稿のねらいは個人の発信が大きな影響力を持つようになった現代のメディアコンテンツへの理解を深めることである。 そのために、「高槻やよい」のファンによって「やよい軒」高槻店や、高槻市が「聖地」となった経緯を題材とし、「聖地巡礼」や「祭り」という観点から分析を行った。 その結果、SNSや電子掲示板の中でファンによって繰り返し述べられることで醸成された「高槻やよい」と「やよい軒」のイメージが相互に影響し、「やよい軒高槻店」への「聖地巡礼」が成立したことが分かった。 本稿の研究では、多くの先行研究で主に「登場人物と同じ体験がしたい」という動機で発生するとされる「聖地巡礼」に対し、「登場人物の名前のゆかりがあること」をきっかけとして発生しうるということを明らかにした。 また、コンテンツのファンが築いた文化に対して権利元が寄り添って展開することがコンテンツの価値を高めることが分かり、ファンとその主体性の重要性を示した。 |
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講評 | ファンによるインターネット掲示板への一件の投稿から始まったコンテンツツーリズムを事例とした研究である。事例に関する最初の投稿から現在までを、ファンが交流する場の変化や展開をもとに時期区分し、各時点におけるファンの行動やコミュニケーションについて先行研究を参照しながら分析した。数多のインターネット掲示板やSNSの投稿、報道から必要な資料を収集し、関連会社や行政の背景も捉えたうえで、ファンによる文化について丁寧に考察し、先行研究とは異なる「聖地巡礼」の成立パターンであることを明らかにした。先行研究で指摘されたコンテンツツーリズムの欠点を克服した事例であることも提示し、大きな成果を上げた。 |
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キーワード1 | 聖地巡礼 |
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キーワード2 | 祭り |
キーワード3 | コンテンツツーリズム |
キーワード4 | SNS |
キーワード5 | ファン |