学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 池田 謙一 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 旅行・観光時におけるオンラインもしくはオフラインメデ ィアの選択とデジタルデトックス観光によるオフラインメ ディアの可能性の検討 |
内容 | 本調査では、人々が旅行の情報収集においてどのようなメディアを選択し、それがオフラインメディアかオンラインメディアによってデジタルデトックス観光への関心に関わってくるのかをインターネット調査で得た結果をもとに考察した。旅行においてオンラインメディアを重視する人はデジタルデトックス旅行・観光に関心がなく、オフラインメディアを重視する人はデジタルデトックス旅行・観光に関心があり、年代によってその特徴が変わるという仮説を立て分析を行ったが、一貫した傾向や大きな差は現れなかった。しかし20代がよりオンラインのメディアを選択していたが、デジタルデトックス観光が「楽しそう」だと考える傾向にあり、20代の学生のデジタルデトックス観光実施後のアンケートからもスマートフォンがない観光のほうがより楽しめたという意向が半数以上あったことから若者のデジタルデトックス観光の意向や実施が期待され、外との直接的な情報交換が促進されるという効果的な役割や可能性が検討された。 |
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講評 | デジタルに引きずられる観光は京都でも多々目にするが、現地に来たかっただけなのか、そこで自撮りや仲間と写真や動画を撮るだけが目的なのかしばしば疑問になる。ではデジタルなしでは何が起きるか、という点を追求した発想は良かった。データ分析に苦しんだが、デトックス経験の実験の結果と組み合わせて興味深い結果が得られた。 全体として、本年の卒論は類似したテーマでサブチームを組んで研究を進めるというよりは、一般のアンケート調査は共同で実施しても、個々の研究には独自色が強かった。一般のアンケート調査も相乗りの調査が二通りとなった。また分析の結果は必ずしも仮説通りとは行かないケースが多かったものの、データの解釈に独自の視点を用いることが出来たり、付加的なアンケート、実験、インタビュー、内容分析、比較文化的アンケートといった多様な手段で論文を多角的に書くことができており、メディア研究でこれまで知られていない知見が大量に生み出された。全体として良い評価とする。 |
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キーワード1 | 旅行 |
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キーワード2 | デジタルデト ックス観光 |
キーワード3 | オンライン メディア |
キーワード4 | オフライン メディア |
キーワード5 |