学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 池田 謙一 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 『日本経済新聞』に見る暗号資産報道?「ビットコイン」の初出から暗号資産の確立まで? |
内容 | 本稿は新聞社における暗号資産報道について、世界一のシェアを持つ暗号資産であるビットコインと日本の全国紙として唯一の経済紙である『日本経済新聞』を取り上げて両者の 関係を明らかにした。分析の結果、『日本経済新聞』のビットコインに関する記事数とビットコイン価格の上下に相関がある一方で、価格に大きな変動がない期間においては国内で起こった事件に関する記事が多く掲載されていた。また、全国紙3紙の比較から『日本経済新聞』は暗号資産に対して肯定的な姿勢を示していることが分かった。 並行して行ったアンケート調査の結果からは、新聞を読む頻度が高い人ほど暗号資産取引に肯定的であることが判明し、暗号資産取引において新聞が信用できる媒体として重視されていることが示唆された。一方、新聞は他の媒体より暗号資産に対する理解を促進しているとはいえず、この点はマスメディアとしての新聞の課題といえる。 |
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講評 | 暗号資産の概念と利用について日本での普及は未だしの感があるが、アンケート調査の結果は2割弱の利用経験者を見いだし、その利用者の特性と、フェイクニュースへの敏感性などを明瞭にあぶり出した。また長期にわたる報道の内容分析を加えることで、多角的な視点から報道の問題点も明らかにした。 全体として、本年の卒論は類似したテーマでサブチームを組んで研究を進めるというよりは、一般のアンケート調査は共同で実施しても、個々の研究には独自色が強かった。一般のアンケート調査も相乗りの調査が二通りとなった。また分析の結果は必ずしも仮説通りとは行かないケースが多かったものの、データの解釈に独自の視点を用いることが出来たり、付加的なアンケート、実験、インタビュー、内容分析、比較文化的アンケートといった多様な手段で論文を多角的に書くことができており、メディア研究でこれまで知られていない知見が大量に生み出された。全体として良い評価とする。 |
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キーワード1 | 新聞 |
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キーワード2 | 報道 |
キーワード3 | 暗号資産 |
キーワード4 | ビットコイン |
キーワード5 | 仮想通貨 |