内容 |
就職活動に際して「体育会は有利」という話を耳にすることがあるが、体育会系部活動に所属していた私自身の就職活動では有利だとは感じず、むしろ時間がなく大変だったという印象しかない。こうした世間と私の感覚とのギャップがなぜ生じるのか疑問を持ち、卒論へと取り掛かった。まず、今日の就職活動について述べ、体育会学生の特徴やイメージ、就職活動における有利点、不利点を挙げた。そして、企業が求める学生像を調べたところ、世間が持つ体育会学生(スポーツマン)のイメージとほぼ一致した。こうした体育会のイメージ=企業が求める学生像という図式から、「体育会は就職に有利」と呼ばれるのではという仮説を立てた。このことを検証すべく、体育会限定セミナー企画・運営をする企業、また、実際に新卒採用に携わっている人事の方へ聞き取り調査を行った。その結果、企業側は、体育会だから無条件で優遇するということはなく、その部活を通して得た“経験”に期待をさせてくれるような体育会学生を選んでいる。体育会だから就職活動において内定を獲得しやすいという根拠はなく、何か一生懸命打ち込んだ経験のある学生なら企業は平等に採用をしていることが分かる。 |