学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 石田 光男 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 賃金からみるモチベーション |
内容 | この論文では組織において人はどのようにしてモチベーションを上げるのかをテーマとして論じている。企業組織においてモチベーションを語るうえで賃金は避けて通れない。具体的には、賃金は日本の場合基本給をベースにして決まっていくが、その基本給の決め方は人の能力を評価して決定される。つまり、人が人を評価しなくてはならないため公正に評価するのは非常に難しいといえる。難しさの一番の理由は評価者と評価される者とのコミュニケーション不足にある。コミュニケーションとはただ単に会話をする機会を設けることで成り立つものではない。大事なのは内に秘めた承認欲求を引き出し満たしてあげることである。その人の努力が認められた時、賃金として初めて形に現れる。本文では報酬管理、人事評価を通して賃金が決定されるまでのシステムを理解し、人の真のモチベーションについて考察している。 |
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講評 | 本年度から卒業論文の口頭試問を実施した。教員にとって負担も増えるが、これはすべきであると思っていた。実際、行ってみて学生にも緊張感があり一つのけじめとして意義がある。私自身も例年よりも卒論指導を早めにし、発表も徹底するようにした。学生、教員いずれにも効果がある。 卒論はいかに稚拙であっても、学生時代の決算ではある。いかに決算するか。そのさせ方に各人の個性が潜んでいるのがいい卒論だろう。問題意識が明確であるか、関連の研究に目を通しているか、その評価が自分なりの尺度をもってできているか、深く人一倍考えた点があるか。このあたりが私の着目している点である。とはいえ、それらがきちんとできるには30歳くらいまで勉強しないとだめで、卒論の評価の具体的基準は、論旨が通っているか、文献の数は多いか、正確に脚注が付されているか、という次元がものをいう。 私の本当の願いは、形式がおかしくても、結論も定かでなくても、人一倍こだわり考えたことがこういうことですと表現できている論文に出会いたいということだ。強烈な深掘りと言うべきか。 私自身の卒論の口頭試問については汗顔の記憶ばかりが残っている。主査が中西洋先生、副査が兵藤つとむ先生で、なんと40分の遅刻、しかも兵藤説は間違っているという内容、かつ兵藤先生の質問の意味がわからず中西先生に助けられて答える始末。それでも、そんなことが40年近く前のことでも鮮明に思い出されるのが今では懐かしい。 |
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キーワード1 | 賃金 |
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キーワード2 | モチベーション |
キーワード3 | 承認欲求 |
キーワード4 | 評価 |
キーワード5 |