卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名石田 光男 年度2009年度
タイトル『若者の苦悩~矛盾の新卒至上主義と年功序列~』
内容 今若者の多くは悩んでいる。批判されながらも続く新卒一括採用により、就職活動を行う年の景気の善し悪しでフリーターや派遣労働者になる可能性があるからである。また一度非正規雇用になったらなかなか正社員へ上がれないシステムも若者にとって脅威となっている。さらに年功序列や終身雇用システムは年長者に適用されても、自分たちには適用されず、不安定な人生を歩まなければならない可能性が高いのだ。
 団塊の世代までは「給料」、「出世」という明確な目標で仕事に対するモチベーションを見いだすことができた。しかし私たちの世代では「やりがい」、「自己実現」という曖昧であり、企業にとっては最も安価なもので仕事に対するモチベーションを出せと言われているのである。これはあまりに不公平ではないだろうか。
 私たちは少数派であり、若者の権利が反映される可能性は高くない。しかし何もしないままでは政治家は若者の意見を永久に無視し、人口の多い世代ばかりに有利な政策を執り続けるであろう。私たちの小さな一票を投じ、声があげることで政治家を、そして国を動かすかもしれない。
講評 ・参考文献が少ない。
・文献注がおろそかである。
・しかし、文章はわかりやすく自然でよい。論理展開もしっかりしている。
キーワード1 新卒一括採用
キーワード2 終身雇用
キーワード3 年功序列
キーワード4 若者の苦悩
キーワード5