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近年になって、就職活動の際に一般職を希望する男子学生が増加している。彼らが一般職を希望する理由として、例え給料が高くとも、残業・転勤が多くノルマもきつい総合職に就くことによって、毎日が仕事に追われ、自分の時間が持てない人生は送りたくない。男女雇用機会均等法が制定されているのであれば、自分たち男性が一般職についてもいいはずだというものであった。
確かに、一人で暮らしていく分にはそれでも問題ないかもしれないが、結婚し・家庭を持った時に、夫の稼ぎだけでは生活を維持する事が困難になる。更に、高所得者は高所得者同士で、低所得者は低所得者同士で結婚する傾向にあり、低所得者層の家庭では、尚更夫だけの収入には頼ることができない。そこで「共働き」という選択肢が生まれる。共働きをしながら子どもを育てる、つまり夫婦が収入面だけでなく家事・育児においても協力しあって家庭を支える働き方が、これからの働き方になるであろうという展望を、アメリカをはじめとした海外の共働き事情をヒントとして考えていく。
夫婦で共働きをしながら子育てをするという観点から見ると、残業・転勤がなく、定時に帰宅する事ができる男性一般職という働き方は、責任をもって家事・育児を分担する上で非常に魅力的な選択肢であると言える。
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