卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名冨田 安信 年度2010年度
タイトル「中小企業の経営者と従業員」
内容  多くの大学生が大企業に就職したいと考えるのは、大企業と中小企業の就業環境の差である。第1章「中小企業の現状」では、まず中小企業の定義を説明し、とくにリーマンショックが中小企業に与えた影響に焦点を当てながら、現在の日本の中小企業の現状を明らかにした。第2章「中小企業の就業条件決定と労使関係」では、中小企業の就業条件について考察を深める中で、大企業とは異なる経営者と従業員の関係、つまり中小企業の労使関係が重要であることを明らかにした。そして、第3章「なぜ中小企業の就業環境は改善されないのか」では、実際に中小企業で働いている人にインタビュー調査を行い、第2章で議論した中小企業の就業環境と労使関係についてより具体的に記した。中小企業のほとんどで労働組合はない。労働組合のない中小企業で就業環境を改善していくためには、経営者と従業員が話し合う場をより多く持つことであり、従業員代表制が機能するようになることが望ましい。

講評  産業関係学科では学生にどんどんレポートを書かせますが、それに慣れてしまって、「2,000字くらいのレポートなら、パソコンの前に30分も座っていれば書ける」と安易に考えてしまう学生がいるようです。そんな気持ちで卒業論文を書き始めてしまうと、学生も教員も苦労します。今年度のゼミ紹介には、「3回生のときにレポートを書く楽しさを経験してもらい、それを卒業論文の執筆につなげたい」と書いたのですが、看板倒れに終わりました。来年度はなんとかやってみたいと思います。
キーワード1 中小企業
キーワード2 就業環境
キーワード3 労使関係
キーワード4 従業員代表制
キーワード5