学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 大学の英語教育におけるアクティブ・ラーニングの一考察 |
内容 | 現在、世界ではあらゆる分野でグローバル化が進んでいる。それに伴い、日本ではグローバル人材の育成が提唱されており、新たな教育手法の1つとしてアクティブ・ラーニングが注目されている。その教育効果を示すために、本稿では、授業経験と学習効果、またアクティブ・ラーニングの有効性を明らかにすることを試みた。研究手法は、グローバル意識の高い、あるいはそうでない大学(院)生80名にアンケート調査を実施し、一元配置分散分析や質的分析を行った。その結果、学習意欲の高い学生はアクティブ・ラーニングを経験したことで、意識的な変化だけではなく、資格試験などの点数を含む英語力の向上を実感していることが分かった。さらに、英語の学習意欲と授業経験の正の相関関係を確認することができた。今後は、グローバル人材育成の一躍を担う教育方法として、アクティブ・ラーニングをより一層発展させることが重要であると言えよう。 |
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講評 | 2021年の卒論執筆者は、昨年度国内研究でゼミ生をとらなかったこともあり、2019年に海外留学をし、4年次ゼミを1年遅らせた著者1名だけであった。彼女の卒業論文のタイトルは、『大学の英語教育におけるアクティブ・ラーニングの一考察』である。この論文を執筆する背景としては、やはり大学4年次に米国に語学留学をした経験が大きっかたと思う。卒論では、英語を学ぶにあたって、グローバル意識が高い学生とそうでない学生にとって、アクティブ・ラーニングがどのような効果を持っているかを検証することにし、80名の学生への質問紙調査を行った。結果として、アクティブ・ラーニングの効果とこの学習方法を経験して更なる英語への動機づけとなる可能性が確認されたという内容となっている。早くから英語学習とアクティブ・ラーニングの関連性について卒論をすすめたいということが決定していたが、昨年から今年にかけてのコロナ禍の中で、対面式の授業が春学期は実施されなかったこともあり、学生の質問紙調査に回答してくれる対象者を確保することに苦労していた。いろいろとアドバイスもしたが、実際の確保にはなかなかつながることができなかったのも事実である。結果として、TAや英語を教えている教員、そして3年次ゼミ生の紹介など、他大学の学生も紹介により確保したという例年以上に今年はサンプル数の確保で大きな苦労をしたと思う。それを乗り切って卒論執筆までこぎつけたことは本当に良かったと感じている。文献の先行研究の収集と読解では時間がかかった側面もあったが、その経験は今後の就職後の仕事上での提案や業務にも活かせるのではないかと思う。引き続き頑張っていただきたいと心から願っている。 |
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キーワード1 | アクティブラーニング |
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キーワード2 | グローバル化 |
キーワード3 | 英語教育 |
キーワード4 | 授業経験 |
キーワード5 | 学習効果 |