卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名冨田 安信 年度2010年度
タイトル海外派遣勤務者の実態について
内容  2008年のリーマンショック以後、日本企業の海外投資額は急速に激減しているものの、景気が回復するにつれて日本企業の海外投資額は増加すると見込まれる。それにつれて、安価な労働力、エネルギー資源確保、国際的な生産・流通網構築、資金調達・為替リスク対策を求めている製造業を中心に、今後も日本企業の海外進出数は増加するだろう。たとえば日本の中国進出企業は、中国での賃金水準が2009年度比で10%以上も上昇しているにもかかわらず、2011年度の設備投資を約46%の企業が増やす意向を示している。しかしそのなかで、日本企業が現在すでに起きている海外勤務の問題、たとえば、希望しない地域に派遣された者のモチベーション管理、語学力の問題、規定・目安のない海外派遣期間、長時間労働などの問題をどう解決していくのか。また、今後も海外勤務者は増加し続けると見込まれる中、増えることによって新たに出てくる問題を日本企業がどのよう対処していくのか問われている。
講評  産業関係学科では学生にどんどんレポートを書かせますが、それに慣れてしまって、「2,000字くらいのレポートなら、パソコンの前に30分も座っていれば書ける」と安易に考えてしまう学生がいるようです。そんな気持ちで卒業論文を書き始めてしまうと、学生も教員も苦労します。今年度のゼミ紹介には、「3回生のときにレポートを書く楽しさを経験してもらい、それを卒業論文の執筆につなげたい」と書いたのですが、看板倒れに終わりました。来年度はなんとかやってみたいと思います。

キーワード1 海外勤務
キーワード2 海外投資
キーワード3 企業の海外進出
キーワード4
キーワード5