卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名冨田 安信 年度2010年度
タイトル昇進だけがやりがいではない!
内容  昇進とは常に選抜と並行して行われている。これは昇進するにあたっての役職や職務の数は限られており、必然的にその数に合わせた選抜が行われるという事である。そして前半部分で、現在行われているホワイトカラーの昇進の現状を、「おそい」か「はやい」の違いで述べている。それぞれの昇進スピードに意図がある。日本は「おそい昇進」とされている。つまり日本では昇進で差がつく時期が遅いという事であり、じっくり従業員の職務を評価し、吟味してから選抜を行う。そこで生まれた疑問が「おそい昇進」という選抜から外れた従業員はどのようにして働くインセンティブを維持しているかである。
 そこで日本では専門職制度を活用している。専門職制度とは、プロフェッショナルやスペシャリストといった企業内専門職の育成や管理を目的とした人事施策である。この施策によって、選抜から外れた従業員へのポストを設計する事が出来、従業員のインセンティブの維持が出来る。重要な事は、専門職制度は専門的な職務にふさわしい専門職の選定、評価、処遇をしっかり行い、初めて機能すると言える。専門職制度をIBMの事例を交えて紹介し、意義を確認する。「やりがい」とは昇進だけではないと言う事である。
講評  産業関係学科では学生にどんどんレポートを書かせますが、それに慣れてしまって、「2,000字くらいのレポートなら、パソコンの前に30分も座っていれば書ける」と安易に考えてしまう学生がいるようです。そんな気持ちで卒業論文を書き始めてしまうと、学生も教員も苦労します。今年度のゼミ紹介には、「3回生のときにレポートを書く楽しさを経験してもらい、それを卒業論文の執筆につなげたい」と書いたのですが、看板倒れに終わりました。来年度はなんとかやってみたいと思います。
キーワード1 やりがい
キーワード2 昇進
キーワード3 選抜
キーワード4 専門職制度
キーワード5