学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 兒島 明 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 移民経験がある生徒にとって、夜間中学はどのような役割を果たすのか |
内容 | 本稿では、夜間中学校に通う移民経験を持つ生徒さんにとって、夜間中学校という場所がどのような役割を果たしているのかについて、主に生徒さんの移民経験に焦点を当てたライフストーリーに注目して検討した。得られた知見は以下の2点に整理できる。1つ目は、移民経験を持つ生徒さんにとって、夜間中学校という場所は「居場所」としての役割を果たしていた。その居場所というのは1人1人の経験や生活に変わるもので、今回の調査からは「自らを表現する場所」「日々の中で安心できて、充実感を感じることのできる場所」「自身の生活の中で必要不可欠な場所」という3種類の居場所である。2つ目は移民経験を持つ生徒さんにとって、夜間中学校という場所は、学校での勉強・学びや、学校生活を通して「自分に自信をつける場所」「移民経験を通して失った自信を取り戻す場所」としての役割を果たしていた。 |
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講評 | 夜間中学という学びの場に対する驚き、そして、そこで移民経験をもつさまざまな学習者と出会ったことへの驚き。この二重の驚きが本論文の出発点となっています。自らボランティアとして関わりながら、学習者のみなさんの移動と学びをめぐる個性的な物語に真摯に耳を傾けました。この語りそのものが、まずは貴重な記録と言えます。その上で本論文では、移民経験と学びが交差する場として夜間中学が果たす役割を多角的に考察しています。安心を得られる居場所であると同時に、「移民経験の中で失った自信を取り戻すための場所」「自らを表現する場所」でもあるとの知見は、学びの原点に関する問いへと私たちを誘います。 |
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キーワード1 | 夜間中学 |
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キーワード2 | 移民経験 |
キーワード3 | 日本語教育 |
キーワード4 | 居場所 |
キーワード5 |