卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名冨田 安信 年度2010年度
タイトル大卒女性の働く環境
内容 近年、女性の大学進学率が上昇したことで、働く高学歴の女性の数も増えてきた。しかし、そうした女性たちが働く職場環境、社会環境が整っているとは言えない。本論文では、さまざまな統計データを読み解くことで、さまざまな角度から働く女性、とくに高学歴の女性の現状を明らかにしていく。まず気づいたことは、日本では継続就業が難しいため、高学歴女性の労働力率が国際的にみて低いことである。そこで、ここでは、継続就業を妨げている大きな障害として、「結婚・出産」と「転勤」という2つを取り上げ、女性の就業に与える影響を分析した。少子高齢化によってさらなる女性の労働力化が求められる日本社会において、この2つの問題が改善されないかぎり、少子高齢化への対応という労働問題を解決することはむずかしいことがわかった。女性が継続してキャリアを形成していくことを支援するさまざまな政策が提案・実施されているが、企業や国が積極的にそうした政策を導入することが必要である。
講評  産業関係学科では学生にどんどんレポートを書かせますが、それに慣れてしまって、「2,000字くらいのレポートなら、パソコンの前に30分も座っていれば書ける」と安易に考えてしまう学生がいるようです。そんな気持ちで卒業論文を書き始めてしまうと、学生も教員も苦労します。今年度のゼミ紹介には、「3回生のときにレポートを書く楽しさを経験してもらい、それを卒業論文の執筆につなげたい」と書いたのですが、看板倒れに終わりました。来年度はなんとかやってみたいと思います。
キーワード1 大卒女性
キーワード2 就業継続
キーワード3 キャリア形成
キーワード4 出産
キーワード5 転勤