学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 石田 光男 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | 教員組合のあるべき姿 |
内容 | 私は今年の6月(2010年6月)に教員免許取得のために、三週間、教育実習を行うために母校であるS中学校を通うことになった。その実習先で労働組合の派閥問題に直面し、疑問を感じた。 労働組合とは、労働者を守る組織であるはずなのに労働組合が、なぜ教員たちに不和をもたらす原因となっているのか。そもそも教職員労働組合とはどのような組織なのか。労働組合同士で、派閥が出来る原因はどこにあるのか。そして、一般的に聖職と思われている教員に労働組合は必要なのかという根本的な思いにとらわれるようになった。 この疑問を解明すべく教職員の労働組合(教員組合)の実態を調べるため、各教員組合のサイトを参考にしつつ、実際に教員組合に加入している教員、教員組合に加入していない教員にヒアリング調査、またはアンケート調査を行い、教員組合の実態をつかもうと試みた。 また、教育現場を把握するためにも、教員を目指している学生、子どもを持つ親にもアンケート調査を行い、教員組合への世間からの視点や、イメージを調査し、教員組合の全体をつかんでいった。 |
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講評 | 卒業論文は一人一人の言葉の正しい意味での自己紹介だと思う。「わたしはこういう人間です」「これ以上でもこれ以下でもありません、私という人間は」ということをどうしても表現することになってしまうのが言葉の本性だからである。言葉遣いの現在の到達点、それが各人の卒業論文である。 印象に残る良き作品について若干の言及をしたい。「先生と私」は卒論テーマが定まらずに困った末に、ゼミの先生の研究をきちんと理解しようとした、素直で学生らしいよい卒論である。それも研究方法、研究態度を追いかけているのが優れている。私が何故、政策的指南を行わないのかをよく理解しようとし、その上で、にもかかわらず、私の研究は「生き方を指南している」という結論は鋭い。「教員組合のあるべき姿」は、わからないことを当事者にあたって調べるという産業関係論の実証的精神をよく体現した力作である。その心構えがよい。「感情と経験を言葉にする」は、西部氏の『人間論』をしっかり自分なりに読み込む努力が、通常の学生にない真摯さに貫かれていて私のような年配者に「もっと議論してください」と訴えているようで、誠に好感のもてる作品である。「グローバル社会で生き抜くための人材戦略」は私が唱える日本の伝統的人的資源管理の美点への「惑溺」的欠陥を若い世代の視点から覆そうとする、切迫感がすばらしい。心のこもった作品である。 また、最も嬉しかった作品は「日本の人事・賃金制度の歴史」である。何事にも無関心で無気力な同君が「私はこんなに変わりました」ということを喜びに満ちて表現しているからだ。教育をしていてめったに出会えなかった喜びだ。私が励ましを得た貴重な作品である。 偽りのない自分の到達点としての卒業論文を直視して、そこから自らの研鑽を積み上げていって欲しい。 |
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キーワード1 | 教職員労働組合(教員組合) |
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キーワード2 | 日本教職員組合(日教組) |
キーワード3 | 全日本教職員組合(全教) |
キーワード4 | 全日本教職員連盟(全日教連) |
キーワード5 |