学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 千田 忠男 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | フリーター・ニート対策と国際比較 |
内容 | この論文では、日本の問題として注目されているフリーター・ニートの現状を知り、他国との比較を行うことで、今後の日本のフリーター・ニート対策への提言を行うものとしている。第二章では、フリーター・ニートの定義や歴史、現在の日本のフリーター・ニートの現状、要因について述べ、第三章では現段階で行われているフリーター・ニートの対策であるキャリア教育や政策について言及している。第四章では、フリーター・ニートの現状や対策をイギリス・アメリカ・ドイツの三か国で比較し、それぞれの政策や教育について学ぶべき点を挙げている。第五章ではこれらを踏まえ、今後、日本に必要とされるフリーター・ニート対策への提言として、主に(1)義務教育段階での早期からのキャリア教育の推進(2)学校からのドロップアウトの阻止(3)フリーター・ニートの再チャレンジ支援の強化の三つを挙げている。これらは、いずれも多くの支出が必要となるが、日本の未来を考えるにあたり、社会的・経済的に有用な支出であると考える。 |
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講評 | 私が担当した20件の論考はすべて、目下の重要なテーマを取り上げている。それを大別すると雇用労働政策にかかわるテーマが11件と最も多く、次いで経済産業政策の課題7件、社会問題2件であった。このうち雇用労働政策に関する論考では男女共同参画事業にかかわる課題や仕事と育児を両立させる課題などが主に扱われていた。また、経済産業政策にかかわる論考では、グローバル化と不況対策を見据えた力作が多かった。 ここの論考については次の点に即して評価した。 (1)社会問題をはじめとする政策課題にかかわる研究では、調査・探索によって事実を究明し、事柄の展開する道筋に即した問題解決策を提起することが重要である。そうした研究手続きが意識されることが必要であるが、そのことが意識されているかどうか。 (2)誰もが認識できる事実に対しても、その解釈は幾通りもあり得るという事情を十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3)問題解決に向けて合理的であり、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4)以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうかをも見て詳細に評価した。 以上の視点にしたがって標記の論考を評価したところ、すぐれた研究成果であると判断できた。 |
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キーワード1 | フリーター |
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キーワード2 | ニート |
キーワード3 | キャリア教育 |
キーワード4 | 就業支援 |
キーワード5 |