学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 千田 忠男 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | 日本経済の歩んできた道 |
内容 | この論文では、日本経済の歩んできた道とこれからの歩むべき未来について述べている。私は、就職活動を通じて不況を身近に感じ、日本経済についてのこの論文を執筆するに至った。まず、ここでは日本経済の歴史を記述している。第2章では戦後からリーマン・ショックに至るまでの日本経済の歴史を5つの時代に分け、第3章ではリーマン・ショック後から現在に至るまでの日本経済の状況を述べた。リーマン・ショックが起こったことにより、日本経済は深刻な状況に陥り、また、日本とアメリカの経済が密接に結びついているため、日本経済も不況に陥ったことがわかる内容となっている。さらに、第4章では、スミソニアン協定、変動相場制、プラザ合意、現在の円相場を軸に4つの時代に分け、円の価値の変化について論述した。そして、最後の章では、デンマークを例に挙げ、日本がこれからやるべきことは、得意分野の輸出を伸ばすことと、エコを推進することの2点であると提案している。 |
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講評 | 私が担当した20件の論考はすべて、目下の重要なテーマを取り上げている。それを大別すると雇用労働政策にかかわるテーマが11件と最も多く、次いで経済産業政策の課題7件、社会問題2件であった。このうち雇用労働政策に関する論考では男女共同参画事業にかかわる課題や仕事と育児を両立させる課題などが主に扱われていた。また、経済産業政策にかかわる論考では、グローバル化と不況対策を見据えた力作が多かった。 ここの論考については次の点に即して評価した。 (1)社会問題をはじめとする政策課題にかかわる研究では、調査・探索によって事実を究明し、事柄の展開する道筋に即した問題解決策を提起することが重要である。そうした研究手続きが意識されることが必要であるが、そのことが意識されているかどうか。 (2)誰もが認識できる事実に対しても、その解釈は幾通りもあり得るという事情を十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3)問題解決に向けて合理的であり、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4)以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうかをも見て詳細に評価した。 以上の視点にしたがって標記の論考を評価したところ、すぐれた研究成果であると判断できた。 |
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キーワード1 | 不況 |
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キーワード2 | 高度経済成長 |
キーワード3 | リーマン・ショック |
キーワード4 | |
キーワード5 |