学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 千田 忠男 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 日本の職場で健康に働くために |
内容 | 日本では、仕事が原因となって健康を損なう労働者が多くいる。日本人の働きすぎは、先進諸外国とも比べてみても顕著であり、長時間労働が過労死を引き起こしていると問題になってきた。本論では働きすぎの末におこる過労死問題を健康に働くということの対極にあるとして取り上げ、労働者が健康に働けるにはどうしたらいいか研究する。とくに、近年の精神疾患による過労自殺が激増したことからもその原因を究明する。第1章では過労死は何かを明らかにした上で、どの程度の社会問題になっているか近年の労働者の働きすぎから把握する。第2章では、過労死問題をその歴史から探る。第3章では、過労死を生み出した旧日本経営とはなんであったかを検証する。第4章では近年の過労死自殺の増加など、現代の過労死問題の原因についても考察する。日本の働きすぎの現状を読み、その発生のメカニズムを踏まえた上で、現代日本の過労死をなくすための原因究明にあたる。 |
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講評 | 12編の卒業論文を指導し、あわせて評価した。そのいずれも現代の私たちが直面する重要なテーマを取り上げて、適切な方法で究明し的確な結論を得て、論文に仕上げている。 その特徴をみると、6編において雇用労働問題が取り上げられていた。また、日本経済の発展を図るテーマが3編、職業教育の課題が2編、芸術における労働表現の課題が1編において、積極的に取り上げられていた。さらに方法についてみると、10編において文献調査が主として 用いられ、2編において聞き取り調査も採用されていた。最後に、5編において国際的諸事情を視野に入れた研究が行われた。 個々の論文についてつぎのよう視点から評価した。 (1) 政策的解決を図るべき課題について、文献調査や社会調査を経て問題状況を事実として把握し、問題の性質の則した解決策が提起されているかどうか。そうした研究手続きが意識されているかどうか。 (2) 価値判断の分かれる場合には事実を確認する手続きを慎重的確に進めることが重要であること、仮に誰もが認識できる事実であっても解釈は幾通りもあり得るということ、などを十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3) 問題解決に向けて事実根拠にもとづいて、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4) 以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうか。 以上の視点から12編の論文を評価したところ、いずれもすぐれた研究成果をまとめていると判断できた。 |
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キーワード1 | 過労死 |
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キーワード2 | 働きすぎ |
キーワード3 | 長時間労働 |
キーワード4 | 健康 |
キーワード5 |