学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 千田 忠男 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 海外に対する労働意欲~国の先進性と海外志向性の関係についての審議~ |
内容 | 今日、日本は急激な少子高齢化と人口減少に見舞われているなどの要因により国内市場が縮小傾向にあると言われてひさしい。実際に国立社会保障・人口問題研究所が平成18年に発表した将来的な日本の人口と世帯数の推移をみると、人口は2004年を、世帯数は2015年をピークに減少の一途を辿るものと予想されている。やはり、こういった数字をみると日本国内の市場が今後伸び悩むであろうということは自明のことのように思える。私は企業が目指すあり方(海外にどんどん進出していきたい)と働き手である現代の若者の考え方(海外ではなく日本で働きたい)間で生じる一種のギャップに非常に強い関心を持ったため、今回の論文を通しこのギャップが生まれる要因を探っていきたい。 |
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講評 | 12編の卒業論文を指導し、あわせて評価した。そのいずれも現代の私たちが直面する重要なテーマを取り上げて、適切な方法で究明し的確な結論を得て、論文に仕上げている。 その特徴をみると、6編において雇用労働問題が取り上げられていた。また、日本経済の発展を図るテーマが3編、職業教育の課題が2編、芸術における労働表現の課題が1編において、積極的に取り上げられていた。さらに方法についてみると、10編において文献調査が主として 用いられ、2編において聞き取り調査も採用されていた。最後に、5編において国際的諸事情を視野に入れた研究が行われた。 個々の論文についてつぎのよう視点から評価した。 (1) 政策的解決を図るべき課題について、文献調査や社会調査を経て問題状況を事実として把握し、問題の性質の則した解決策が提起されているかどうか。そうした研究手続きが意識されているかどうか。 (2) 価値判断の分かれる場合には事実を確認する手続きを慎重的確に進めることが重要であること、仮に誰もが認識できる事実であっても解釈は幾通りもあり得るということ、などを十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3) 問題解決に向けて事実根拠にもとづいて、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4) 以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうか。 以上の視点から12編の論文を評価したところ、いずれもすぐれた研究成果をまとめていると判断できた。 |
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キーワード1 | 人口 |
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キーワード2 | 海外志向性 |
キーワード3 | 先進国 |
キーワード4 | 発展途上国 |
キーワード5 |