学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 千田 忠男 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 契約社員を肯定的に考える |
内容 | 近年、正社員として働くことはどんどん困難になっているが、一方で非正規雇用は増加している。そんな現在の社会のままでは、非正規雇用という働き方を否定的に見続けることができなくなっていく。第1章では契約社員とはどういった人たちのことなのかを既に存在してある統計や調査に基づいて、契約社員の所在を明らかにする。また、契約社員というものが確かに存在しているにもかかわらず明確な法律や規制がされていないことを、社会的背景と法制の動向から特に焦点を当てて言及したい。第2章では、第1章で大まかに捉えた契約社員について、人事管理と契約社員自身の意識の面から、リスニング調査を通した文献や統計を参考に、具体的に見ていきたい。人事管理という雇用者(契約社員を雇っている事業者)側からの見方と、契約社員自身の意識という両面から実態をみることで、契約社員が置かれている状況を明らかにする。 第3章では、第2章で明らかにした契約社員の就業実態から見える問題点について言及する。2節では1節で挙げた問題点に対する改善策を提案し、肯定的な見方で契約社員を見つめる。 |
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講評 | 12編の卒業論文を指導し、あわせて評価した。そのいずれも現代の私たちが直面する重要なテーマを取り上げて、適切な方法で究明し的確な結論を得て、論文に仕上げている。 その特徴をみると、6編において雇用労働問題が取り上げられていた。また、日本経済の発展を図るテーマが3編、職業教育の課題が2編、芸術における労働表現の課題が1編において、積極的に取り上げられていた。さらに方法についてみると、10編において文献調査が主として 用いられ、2編において聞き取り調査も採用されていた。最後に、5編において国際的諸事情を視野に入れた研究が行われた。 個々の論文についてつぎのよう視点から評価した。 (1) 政策的解決を図るべき課題について、文献調査や社会調査を経て問題状況を事実として把握し、問題の性質の則した解決策が提起されているかどうか。そうした研究手続きが意識されているかどうか。 (2) 価値判断の分かれる場合には事実を確認する手続きを慎重的確に進めることが重要であること、仮に誰もが認識できる事実であっても解釈は幾通りもあり得るということ、などを十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3) 問題解決に向けて事実根拠にもとづいて、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4) 以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうか。 以上の視点から12編の論文を評価したところ、いずれもすぐれた研究成果をまとめていると判断できた。 |
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キーワード1 | 契約社員 |
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キーワード2 | 非正規雇用 |
キーワード3 | 賃金格差 |
キーワード4 | 正社員登用制度 |
キーワード5 |