学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 千田 忠男 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 日本農業の現状と今後の研究~日本農業の自律的発展に向けて~ |
内容 | 本論文では、日本農業の現状と今後について研究し、「自律」した日本農業になるための前提と方策を示す。日本農業の問題は、簡潔に言うと2つあり、それらは農業を事業として捉える中核農家が報われないシステムである点、国内マーケットしか視野に入れていない点である。これらの問題を農地集約による生産効率向上、対外輸出拡大による国内生産振興を主に主張し成長戦略とすることで、解決する方策を示していく。 そのために、日本農業の現状を根本から見直し、考えを改めていくことが必要であるということを1章で示し、そこで示した前提となる考え方に逆行する政策を2章で批判すると同時に、対外輸出拡大によって国内生産振興を促す重要性を主張する。3章では、輸出拡大に役立つと考えられるTPP参加に異を唱え、4章で、対外輸出を見込んだ成長戦略に有効であると考えられる政策を紹介する。そして、まとめで本文のおさらいと「自律」した農業を目指す意義をもう一度主張し、将来「自律」した日本農業の目指すべき理想を提示する。 |
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講評 | 12編の卒業論文を指導し、あわせて評価した。そのいずれも現代の私たちが直面する重要なテーマを取り上げて、適切な方法で究明し的確な結論を得て、論文に仕上げている。 その特徴をみると、6編において雇用労働問題が取り上げられていた。また、日本経済の発展を図るテーマが3編、職業教育の課題が2編、芸術における労働表現の課題が1編において、積極的に取り上げられていた。さらに方法についてみると、10編において文献調査が主として 用いられ、2編において聞き取り調査も採用されていた。最後に、5編において国際的諸事情を視野に入れた研究が行われた。 個々の論文についてつぎのよう視点から評価した。 (1) 政策的解決を図るべき課題について、文献調査や社会調査を経て問題状況を事実として把握し、問題の性質の則した解決策が提起されているかどうか。そうした研究手続きが意識されているかどうか。 (2) 価値判断の分かれる場合には事実を確認する手続きを慎重的確に進めることが重要であること、仮に誰もが認識できる事実であっても解釈は幾通りもあり得るということ、などを十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3) 問題解決に向けて事実根拠にもとづいて、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4) 以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうか。 以上の視点から12編の論文を評価したところ、いずれもすぐれた研究成果をまとめていると判断できた。 |
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キーワード1 | 食糧安全保障 |
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キーワード2 | 農地集約化 |
キーワード3 | 中核農家 |
キーワード4 | TPP |
キーワード5 | 対外輸出 |