卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名阿形 健司 年度2013年度
タイトル京町家を残すためには
内容  京都は平安京建都以来1200年を超える歴史に育まれた日本の都であり、毎年世界中から多くの観光客が訪れる。寺社仏閣などから成り立つ歴史的な景観は多くの人々を魅了してきた。京町家も歴史的景観を形成してきたもののひとつである。そこでは商いが行われ、また地域交流の場としても利用された。そんな京町家は近年になってその数が減少してきている。京都市都市計画局(2010)によると、京町家は毎年約2%の割合で減ってきている。そこで本論文では、京町家が減少している原因を探り、京町家を今後も残していくためには一体何が求められるのかを探ることを目的とした。
 その結果、住民に関わる問題と建物に関わる問題の二つが京町家減少の原因であることが分かった。また、京町家を今後残していくためには居住継承と「活用」によって継承していくことが重要であり、継承し続けていくためには行政や京町家支援団体などが積極的に支援していくことが必要であると考察した。
講評  学校教育16年間の集大成として、各人の問題意識に基づき卒論を執筆した。時間をかけて問題設定を練り、資料を集めた人ほど優れた成果を挙げている。取り組みが十分でなかった人は、論点が曖昧だったり、主張の根拠が不十分だったりしている。執筆過程に対する各自の反省を今後の生活に活かすことを期待している。
キーワード1 京町屋
キーワード2 空き家
キーワード3 継承
キーワード4 活用
キーワード5