学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | カミングアウトすることの意義 ―LGBTの生きづらさを解消するには― |
内容 | 本研究は、LGBT当事者へのインタビューを通して、性的マイノリティの生きづらさを理解することを目指すものである。近年、LGBTへの社会的関心が高まりつつあるものの、差別や偏見は根強く残っている。本研究では、中国のLGBT当事者3人にインタビュー調査を行い、主に「カミングアウト」をめぐる語りを分析した。第一章では先行研究と本稿の目的と方法について述べる。第二章では、親にカミングアウトできないAさんの事例を、第三章では、親にカミングアウトする、ないし親が気づいているBさんおよびCさんの事例をそれぞれ取り上げ、そこにつきまとう困難について考察する。その結果、カミングアウトを難しくする背景には、親密でありながら同性愛を受容されにくい親との関係性、および家族関係が崩れることへの不安があることが明らかになった。LGBTがカミングアウトをしなくても生きやすい社会を作っていくことも含めた、LGBTという生き方を親世代にも理解して貰えるような取り組みを進めていくことが今後の課題である。 |
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講評 | 中国の都心部を歩けば、今やLGBTを含む多様なカップルが仲睦まじく歩く姿をよく見かけるというが、性的マイノリティであることの生きづらさはまだまだ解消されていない。筆者は、LGBT当事者3名へのインタビューを行うことで、親に対する「カミングアウト」の難しさの一端を明らかにした。本論文の分析についてはやや一面的ではあるものの、理論的・思想的には共感を持って語られがちなテーマをめぐって、綺麗事では済まされない葛藤を素描することに成功している。 |
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キーワード1 | LGBT |
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キーワード2 | カミングアウト |
キーワード3 | 性的マイノリティ |
キーワード4 | 同性愛 |
キーワード5 |