学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | フランス教育ファームの有する教育的価値 |
内容 | 国連総会で採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」において、持続可能な開発目標が提示され、その達成に向けた多面的な対応が世界規模で求められて いる。本稿の主題とするフランスの教育ファームは、戦後近代化によってもたらされ た種々の課題に対応する形で発展した。フランス独自の歴史的背景を有する教育ファ ームが今日において提供する学習内容は多岐に渡り、総合的で「生きた」学びという 観点において注目に値するのではないかと考える。本稿ではまず教育ファームの概要 を示す。そしてそれが導出された背景に注目し、特に戦後近代化によってもたらされ た農業界の課題に焦点を当てる。次いでその具体的実践を取り上げ、人間形成におい ていかなる教育的価値を有するのかを考察することが本稿の目的である。実践の中で 提供される学習内容は単なる科目教育ではなく、利用者の主体的な学びを促進させる 工夫が為されている。われわれが「効率性」や「生産性」という文脈の中で見失いがちな価値を教育ファームに見出すことができよう。 |
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講評 | 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ-4」すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では2020年度に12名が卒業論文に取り組み、全員が提出できたことを私は幸いに思います。例年、テーマの設定は各人が全く自由に行いますから、今年も12論文のテーマは多様でした。それらの中に共通する今年度の傾向を敢えて挙げるならば、一つはスポーツ、もう一つは音楽が、文化と人間形成に及ぼす影響に関するテーマを考察する論文が合計5編を数えたことでしょう。 自分の興味関心や経験から選んで決めたテーマで、まず文献や史資料を探し、次にそれらの内容を理解し、分析することに努め、さらに自分の視点で検討して、調査と考察を進めていく。そして、調査と考察の内容を、論文の構成を工夫しながら分かりやすい文章に述べて、まとめていく。これらの過程で、研究内容をゼミで報告し、仲間からの感想や質問や意見を通じて、自分が理解し考察している内容を確認していく。 このようにして卒業論文を書き上げた経験は、大学卒業後に論文を書く機会ではなくても、仕事や生活の中での様々な課題に取り組む際に応用して活かされていくはずです。また、自分の研究テーマに関する知識はもちろんですが、ゼミの他のメンバーの卒論報告から知った多くの事柄やそれらから自分も考えさせられた内容も、皆さんの知的な財産として生涯学習に役立っていくことを期待しています。卒業論文への各自の努力とゼミでの取り組み、大変お疲れ様でした。 |
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キーワード1 | 教育ファーム |
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キーワード2 | 総合学習 |
キーワード3 | 食育 |
キーワード4 | フランス |
キーワード5 | 農業 |