学科	産業関係学科	ゼミ教員名	阿形　健司	年度	2014年度
タイトル	過労死はなぜ減らないのか ―変化する労働環境と日本人の性格―

内容	今、働くことに求められているのは「お金」よりも「やりがい」である。では、何をもって「やりがい」があると言えるのだろうか、働く事が楽しい、充実していると思える事がではないのか。しかし、仕事に「やりがい」が求められる中で、働きすぎによる死、「過労死」が問題となっている。働くことに生きる意味を求める時代に、働きすぎで死に至るという事実は皮肉なものであろう。この「過労死」の原因は何なのか、なぜ減らないのか追究することが当論文の目的である。一般的に過労死は「長時間労働」が大きな原因だと言われている。その事に加え、「移り行く労働環境」と「日本人労働者の性格」に注目した。昨今の成果主義の導入や技術革新によって職場環境が変化している。それに伴い、「責任感が強い」日本人の性格が過労死と深く関わっているのではないかと考察した。

講評	過労死が生じる原因を多角的に検討した論文。日本人に共通する性格が過労死の原因だとすると過労死問題の解決は困難だと思われるが、著者による最後の提言は重要な観点を含んでいる。

キーワード1	過労死
キーワード2	長時間労働
キーワード3	職場集団性
キーワード4	性格
キーワード5