学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 「地域防災の要である消防団について」 |
内容 | 私たちの身近で地域を守っている消防団について、消防職関係者や消防団関係者以外の方々があまりその多くを知らないと消防職の就職活動を経て感じ、いつも身近で守ってくれている方々を多くの人たちに知ってほしいと思い、このテーマに決めた。この論文では消防団に入団する方法、消防団の活動内容、消防団の処遇や身分などをはじめ、現代の消防団が抱える課題やそれに対する対策などを含め消防団のことを知らない方々に向け、わかりやすく説明している。その中でも私は、消防団はどの地域でも同じ活動をするのではなく、各地域、それも市内においても山間部や中心部などそれぞれ消防分団においても平時の活動内容や火災時の活動内容、訓練内容が変わってくるという地域密着性について特に詳しく書いている。消防団の制度や活動内容、京都市消防局総務部庶務課の方のヒアリングを通じ、その地域に住み地域の様々な事情を詳しく知る消防団員だからこそ、地域の事情を考えた、火災時・災害時の様々な活動ができると感じ、「自らの地域は自らで守る」という消防職員とは違った消防団員だからこそできる活動に非常に感銘を受けた。 |
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講評 | 提出された論文のタイトルは、「働くということ」「日本の人事制度変遷」「労働法における男女平等の現状と課題」、「プロ野球選手の労働者性」「障害者に対する施策の矛盾」、「ホワイトカラー・エグゼンプション導入に関する考察」「カンボジアPKOと現在」等々多彩であった。卒業論文は自分自身と向き合う作業にほかならないので、関心のあるテーマならば全力で取り組むことができるだろうと考えてテーマは自由とした。 卒業論文の作成にあたって、①オリジナルな分析や見解あるいは政策提言を書く必要はなく、②先行文献を丹念に読み込んで、③それらの見解を論文の形式に沿って整理するように指導した。①でオリジナルな見解や分析を求めないのは、それを気にするあまりに何も書けなくなるからである。卒業論文では、既知の分析結果や見解を自らの判断によって再整理して体系づけることに意味がある。その整理の在り様が各自の考えとなる。 大切なことは、すでに知っている事実や分かっている見解であっても、その事実や見解は過去に本やウェブ等を通じて得られた知見であり、自分自身のオリジナルな発見や指摘ではないことを自覚することである。それがいつどこで誰によって最初に発見・指摘されたかを明らかにするために出典を明らかにしなければならない。この点に気を付けて文献を整理すれば、基本的に「論文」の形式になる。 ここまで説明すると、複数の学生からつぎの質問が寄せられる。先行研究の中ですでに書かれてしまっているので、この上「自分の考え」として何を書けばよいのか、いや何も書けない、という内容だ。答えは明瞭である。先行研究の記述をどのように理解し評価したかを書けばよい。これらの作業そこが分析であり、読み手の考えに他ならない。文献研究が単なるコピー&ペーストとならない所以である。 今回提出された各論文は、概ね上記の点について一定基準を上回っている。考察が不十分なところや論理展開がやや強引なところなど、荒削りな面はある。しかし、地道な努力が実を結んだ論文や先行文献の整理を踏まえて筆者の思いが切々と綴られた論文が複数見られた。それらは自分自身との対話の深さによるものであり、それが自ずと読む者を惹きつける。 |
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キーワード1 | 域密着性 |
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キーワード2 | 消防団員の高齢化 |
キーワード3 | 消防団員の減少 |
キーワード4 | 常備消防との連携 |
キーワード5 |