学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 冨田 安信 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 企業スポーツ選手の引退とキャリア育成 |
内容 | 本研究は、企業スポーツ選手のセカンドキャリア問題に興味を持ったことから始まった。産業調査実習において、企業は選手に引退後の仕事能力を身につける環境を提供しており、あとは選手自身の意思や取り組む姿勢が重要であるということが分かった。また、企業は引退後も働き続けて欲しいと考えているのに対し、引退とともに退職する選手が多いことが分かった。この矛盾を明らかにしたいと考え、企業が働き続けてほしいという思いを入社前の選手に伝わっているかどうかに注目し、4名の学生にインタビュー調査を行った。その結果、引退後の仕事への不安が現在の学生たちにとって最も大きな不安になっていると考え、この不安を双方が解消しようと努力することで、企業は選手への教育投資が無駄にならず、選手も退職せずにセカンドキャリアへ移行できるというWin-Winの関係になるのではないかと考える。 |
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講評 | 女子学生が多かったこともあり、女性労働に関する論文が3本提出されました。女性が活躍する社会になるためには、女性が結婚・出産後も働き続けることのできる環境を整えることが重要です。3本ともそこに注目しました。働き続けようと思っていた女性が退職してしまう原因を分析した論文、企業内託児所の重要性に着目した論文、そして、コース別人事制度の現状と課題を分析した論文でした。 大学生の就職活動、若者の転職を取り上げた論文が4本と多かったのも今年度の特徴です。大学生の就職活動については、新卒一括採用の是非を論じた論文と「就活断層」に注目した論文でした。若者の転職については、それを適職さがし期間だとしてポジティブにとらえる論文と、技能形成が十分にできないとネガティブにとらえる論文が提出され、興味深く読みました。 日本企業の海外進出に関連する論文も2本ありました。海外勤務者の労働条件を分析した論文、円高・円安が海外進出と国内雇用に与える影響を分析した論文でした。日本でストライキがなくなった原因をテーマにした論文も、東南アジアに進出した日系企業でストライキが頻発する原因を分析する手掛かりになります。 承認がモチベーションに与える影響を論じた論文がありました。これは産業心理学・組織行動学の研究テーマであり、こうした分野の授業が産業関係学科にも必要です。企業スポーツ選手の人材育成について調査した論文は、産業関係調査実習での研究を発展させたものでした。卒業論文のいい書き方です。東日本大震災が地域雇用に与えた影響と雇用対策について書いた論文もありました。被災地に限らず、地域雇用もこれからの重要なテーマです。 |
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キーワード1 | 企業スポーツ選手 |
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キーワード2 | セカンドキャリア |
キーワード3 | Win-Winの関係 |
キーワード4 | |
キーワード5 |