学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 歌と祈りによる人間形成 ―聖歌隊活動の教育的意義― |
内容 | 本論の目的は、歌と祈りという2つの側面から、聖歌隊の活動が人間形成に与える影響を明らかにすることである。第2章では讃美歌を含めたキリスト教音楽と聖歌隊の歴史をユダヤ教の時代から宗教改革までの、会衆による礼拝が成立した過程を概覧する。そのあと、前述の通り聖歌隊の活動を歌と祈りの2つに分けて先行研究を分析する。第3章では歌の持つ力やその教育的効果について、シラーの芸術論やフレーベルの幼児教育論における歌の教育における位置づけ、そしてメソディスト派や国家による歌の効果の利用の他、実際の医療現場における歌、特に集団による歌唱が人間に与える影響をみていく。つづく第4章では祈りについてハイラーの論を中心に、祈りのあり方とその役割についてみながら、その人間形成への重要性を考察する。最後の第5章ではそれまでの考察をまとめたうえで、聖歌隊活動の教育的意義、特に自己の位置づけが可能になる点について述べる。 |
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講評 | 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ-4」すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では2020年度に12名が卒業論文に取り組み、全員が提出できたことを私は幸いに思います。例年、テーマの設定は各人が全く自由に行いますから、今年も12論文のテーマは多様でした。それらの中に共通する今年度の傾向を敢えて挙げるならば、一つはスポーツ、もう一つは音楽が、文化と人間形成に及ぼす影響に関するテーマを考察する論文が合計5編を数えたことでしょう。 自分の興味関心や経験から選んで決めたテーマで、まず文献や史資料を探し、次にそれらの内容を理解し、分析することに努め、さらに自分の視点で検討して、調査と考察を進めていく。そして、調査と考察の内容を、論文の構成を工夫しながら分かりやすい文章に述べて、まとめていく。これらの過程で、研究内容をゼミで報告し、仲間からの感想や質問や意見を通じて、自分が理解し考察している内容を確認していく。 このようにして卒業論文を書き上げた経験は、大学卒業後に論文を書く機会ではなくても、仕事や生活の中での様々な課題に取り組む際に応用して活かされていくはずです。また、自分の研究テーマに関する知識はもちろんですが、ゼミの他のメンバーの卒論報告から知った多くの事柄やそれらから自分も考えさせられた内容も、皆さんの知的な財産として生涯学習に役立っていくことを期待しています。卒業論文への各自の努力とゼミでの取り組み、大変お疲れ様でした。 |
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キーワード1 | 音楽 |
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キーワード2 | 祈り |
キーワード3 | 歌 |
キーワード4 | 聖歌隊 |
キーワード5 | 人間形成 |