学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 石田 光男 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 中国における労働市場、教育訓練の変遷 |
内容 | 近年、中国という国は目覚ましい経済発展を遂げ、今や日本のGDPを追い抜き大きな差をつけるなど、躍進を見せている。しかし、急速な経済成長とは裏腹に、労働市場は様々な要因によって成熟できていない現状である。本論文は企業教育訓練という観点から、中国の労働市場の移り変わりを観察し、社会主義体制や大きな変革を経て教育訓練はどのように変化してきたのか、さらに、現在ではどういった試みがなされ、どんな教育訓練制度が必要であるのか、日本における教育訓練詩や日本企業の取組日中合弁企業の現状などを参照し、明らかにする。 また、企業の教育訓練・人材育成は人的資源管理において重要項目の一つである。ではなぜ賃金や福利厚生の充実を図るだけでなく、企業の教育訓練を行わなければならないのか。本論文では、企業教育訓練がもたらす仕事をするための知識を習得する以外の効果や、企業にとっての利点を日中合弁企業の事例をもとに分析する。 |
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講評 | 全体の講評:卒論は大学での勉強の総決算であるから、日ごろの勉学の質が問われる。全体に3・4年でのゼミでの勉強が、すべて私の責任であるが、不徹底で、何とか形式を整えたものがいくつか散見される。とはいえ、下記の卒論は評価すべき努力の産物である。 「アンドルー・ゴードンから見る日本労使関係」は、難しい方法的問題に直面しつつ、よく粘った論文である。難しさは、アンドルー・ゴードンの『日本労使関係史』のような、史実に基づいた手堅い歴史的実証研究を跡付けながら、なおかつ実証的裏づけを持ちえない自身の意見や批判をどのように表現すべきかという問題である。ただ単にその本の要約では物足りない、かといって実証的に反論する材料を事欠き、かつ反論の論拠は石田仕事論に依拠せざるを得ない弱点の自覚の中で、何とか今の力量の範囲でまじめに取り組んだことを高く評価したい。 「人生哲学を踏み台にして」は、難解な福田恒存の『芸術とはなにか』と『人間・この劇的なるもの』をよく読み、どのように理解したかを丁寧に述べた論文である。一見、産業関係とは無縁なテーマであるが、社会科学の失いつつある人間学としての本質を回復する必要という文脈におきなおして考えれば、適切なテーマである。この真摯な勉強により、産業関係学も哲学であるとまで言い切れる理解につながっている力作である。 「日本の音楽産業」は、そのビジネスとして変容を克明に描いた石田仕事論の系譜に属する好論文である。執筆者の音楽への情熱が書かせた作品である。 |
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キーワード1 | HRM |
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キーワード2 | 企業内教育訓練 |
キーワード3 | 日系企業 |
キーワード4 | |
キーワード5 |