卒業論文詳細 | 同志社大学社会学研究科

学科	産業関係学科	ゼミ教員名	浦坂　純子	年度	2015年度
タイトル	小規模飲食店におけるサービス個別化の価値

内容	本論文では、飲食店における質の高いサービスとは、顧客一人ひとりに合わせたサービスであるとして、これを「サービス個別化」と定義した。現在の小規模飲食店では、従業員の賃金を上げることが極めて困難であることから、顧客一人ひとりに合わせたサービスを提供することができない点をまず課題として指摘する。その上で、様々な事例等を通じて、顧客一人ひとりに合わせた「サービス個別化」とはどういうものかを具体的に定義した。

講評	日本のサービスは極めて高い水準にあることが知られており、そのノウハウを紹介する出版物等も数多ある。その鍵となる概念の一つが「サービス個別化」だろうが、十分な労働条件が提示できない小規模飲食店でそれを実現する道筋を探った論考である。自らの進路と重ね、筆者がまさに取り組みたかった内容であったことが何よりである。