学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 制度運用の視点から見た「成果主義」の問題と解決策について ~企業例を参考に~ |
内容 | 成果主義を導入し始めて今年で約20年経つ。バブル崩壊後の長引く経済不況を救う画期的なシステムとして脚光を浴びてきた成果主義だが、現在ではその制度運用の難しさ故に様々な批判の声が聞かれる様になった。厚生労働省が実施した調査では、およそ8割以上の企業が成果主義制度の運用に関して、何らかの問題があると回答している。しかし一方で、成果主義の導入に成功した事で業績を伸ばしている企業も存在する。成果主義制度の運用に成功している企業と失敗する企業とでは、何が明暗を分けているのだろうか。そこで本稿では、様々な企業の成果主義制度の運用方法を比べる事でその違いを描き出すことに努めた。第一章では成果主義の現状について把握し、定義について定めた。第二章では成果主義が導入された背景について、日本の評価制度の歴史と直接的な導入要因から分析している。第三章では、成果主義に対する批判に触れたうえで、運用上の問題点について様々な企業例をもとに描き出している。そして第四章では、その問題点の解 決方法について企業例を参考に紹介している。 |
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講評 | 卒業論文の執筆にあたっての指導ポイントはつぎの2点である。 第1は主要な先行文献を選んで精読するである。オリジナルな見解にこだわって書こうとすると何も書けなくなる。それよりも文献を丹念に読むことで、問題関心から結論に至るまでの筆者の思考の道筋を辿ってもらいたい。断片的な知識の習得にとどまらず、「分かる」という認識水準を体感し、分かるためにはどのように考えなければならないかを経験してもらいたかった。その意味で文献の選択が重要になる。 第2は、先行研究の諸見解を自分が組み立てた枠組に沿って論文の形式で書くことである。この点については主として表題設定と出典の明記に重点を置いた。論旨が曖昧になって書き進められなくなる事態を回避するために、テーマ設定時にできるだけ論点を絞った表題を考えるように助言した。また、自らの考えの大部分が先行研究の成果であることを自覚し、これらの先行研究に敬意を払う意味でも出典の明記は不可欠である。この点に気を付けて文献を整理すれば基本的に論文の形式になる。 提出された12本の論文は上記の点について概ね一定の水準を上回っている。論理展開がやや強引な点など荒削りな面はあるものの、地道な努力が実を結んだ論文や先行文献の整理を踏まえて筆者の思いが切々と綴られた論文が複数見られた。論文執筆は文献を介した自分自身との対話に他ならない。論文の質はその対話の深さに比例しているといえるだろう。卒業論文執筆での精神作業が人生の一助となること願っている。 |
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キーワード1 | 成果主義 |
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キーワード2 | 年功主義 |
キーワード3 | 目標管理制度 |
キーワード4 | アカウンタビリティー |
キーワード5 | 納得性 |