学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | Jリーグの開幕から見る現状と課題 |
内容 | 多くのスポーツがビジネスとして成立しており、我々はそれを娯楽として楽しんでいるが、その成立における過程をほとんど知らない。また、自分の贔屓チームやリーグがどれほどの人気で、どれほどの収益を得ているのかを意識したことは少ないのではないだろうか。本論文では、変革期にあるJリーグに焦点を当て、その成立の過程と現状について調査した。その中でも、Jリーグが重視していた「公共性」とプロリーグにおける「採算性」について深く論じた。Jリーグは、開幕時には大きな盛り上がりを見せ、その後の日本国内におけるサッカーの質向上とその普及に大きく貢献した。しかし、その「公共性」はJリーグへの人気に繋がっているとは言えず、視聴率や観客動員数から見ても厳しい状況にある。つまり、「公共性」という面での成功の一方で、「採算性」の課題が表出している。今後は、国内に根付いたサッカー人気をもう一度Jリーグに向ける方策が必要であるという結論に達した。 |
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講評 | 卒業論文の執筆にあたっての指導ポイントはつぎの2点である。 第1は主要な先行文献を選んで精読するである。オリジナルな見解にこだわって書こうとすると何も書けなくなる。それよりも文献を丹念に読むことで、問題関心から結論に至るまでの筆者の思考の道筋を辿ってもらいたい。断片的な知識の習得にとどまらず、「分かる」という認識水準を体感し、分かるためにはどのように考えなければならないかを経験してもらいたかった。その意味で文献の選択が重要になる。 第2は、先行研究の諸見解を自分が組み立てた枠組に沿って論文の形式で書くことである。この点については主として表題設定と出典の明記に重点を置いた。論旨が曖昧になって書き進められなくなる事態を回避するために、テーマ設定時にできるだけ論点を絞った表題を考えるように助言した。また、自らの考えの大部分が先行研究の成果であることを自覚し、これらの先行研究に敬意を払う意味でも出典の明記は不可欠である。この点に気を付けて文献を整理すれば基本的に論文の形式になる。 提出された12本の論文は上記の点について概ね一定の水準を上回っている。論理展開がやや強引な点など荒削りな面はあるものの、地道な努力が実を結んだ論文や先行文献の整理を踏まえて筆者の思いが切々と綴られた論文が複数見られた。論文執筆は文献を介した自分自身との対話に他ならない。論文の質はその対話の深さに比例しているといえるだろう。卒業論文執筆での精神作業が人生の一助となること願っている。 |
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キーワード1 | Jリーグ |
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キーワード2 | プロスポーツ |
キーワード3 | 公共性 |
キーワード4 | 採算性 |
キーワード5 |