学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 音楽家という職業について |
内容 | 音楽家を取り巻くあらゆる視点から、音楽家という存在について考察している。音楽家はどのような時代を生きていたのか、どのような要求に応えていたのか、社会的地位や報酬はどうであったか、社会にどんな影響を及ぼしたのか。このような数々の疑問を紐解いていくためには、音楽史を遡ることが不可欠であると感じ、古代から19世紀ロマン主義時代までの社会的な歴史や音楽発展の歴史を同時に辿っていった。そして各章の最後に、その時代の音楽家という存在について考察している。最終章では、音楽家が作る音楽とその時代の社会的背景が密接に関わっているということに注目した。音楽家は激動の時代の中で、社会的風潮を敏感に感じ取り、そのプレッシャーの中で最大限のメッセージや感情を音楽に込めている。それは時代背景を大きく反映したものであり、私たちはその音楽に触れることでその時代の人々の文化や風景を感じることが出来る。 |
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講評 | 卒業論文の執筆にあたっての指導ポイントはつぎの2点である。 第1は主要な先行文献を選んで精読するである。オリジナルな見解にこだわって書こうとすると何も書けなくなる。それよりも文献を丹念に読むことで、問題関心から結論に至るまでの筆者の思考の道筋を辿ってもらいたい。断片的な知識の習得にとどまらず、「分かる」という認識水準を体感し、分かるためにはどのように考えなければならないかを経験してもらいたかった。その意味で文献の選択が重要になる。 第2は、先行研究の諸見解を自分が組み立てた枠組に沿って論文の形式で書くことである。この点については主として表題設定と出典の明記に重点を置いた。論旨が曖昧になって書き進められなくなる事態を回避するために、テーマ設定時にできるだけ論点を絞った表題を考えるように助言した。また、自らの考えの大部分が先行研究の成果であることを自覚し、これらの先行研究に敬意を払う意味でも出典の明記は不可欠である。この点に気を付けて文献を整理すれば基本的に論文の形式になる。 提出された12本の論文は上記の点について概ね一定の水準を上回っている。論理展開がやや強引な点など荒削りな面はあるものの、地道な努力が実を結んだ論文や先行文献の整理を踏まえて筆者の思いが切々と綴られた論文が複数見られた。論文執筆は文献を介した自分自身との対話に他ならない。論文の質はその対話の深さに比例しているといえるだろう。卒業論文執筆での精神作業が人生の一助となること願っている。 |
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キーワード1 | 音楽家 |
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キーワード2 | 社会的背景 |
キーワード3 | 時代 |
キーワード4 | 音楽発展 |
キーワード5 |