学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 表 弘一郎 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 高齢者雇用と人口減少社会 |
内容 | 現在日本は人口減少社会に突入している。少子高齢化に伴い人口構造が高齢化し若年労働力の減少、そして年金制度の崩壊が危惧されているのである。今後もその割合を増やしていく高齢者であるが、老後の生活資金の大部分を年金に頼って生活している人も少なくない。今、老後の生活について尋ねれば定年まで働けばそれまでの貯蓄と年金で生活していくことができる、と考えている人がほとんどなのではないだろうか。しかしながらその年金制度の存続が危惧されているのである。つまり、多くの人々が思い描く老後の生活を送ることが難しくなっているということなのだ。本論では国際比較を交えた日本における人口減少社会の現状、高齢者の実態、高齢者雇用の実態、高齢者雇用に関する法律や制度についてまとめ、高齢者雇用の必要性についても触れている。そして高齢者雇用の拡大に向けて重要なこととは何か、先進企業の例から考察している。そして、高齢者雇用の拡大に必要となるのは継続雇用制度の整備、高齢者の心身の健康管理・安全管理の徹底、モチベーションの維持などがあげられる。 |
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講評 | 2017年度の卒業論文では、9人のうち8人が一次資料を参照し、統計分析まで行なった方がいた点を高く評価したいと思います。聞き取り調査を行なった方のなかには、仮説の検証だけでなく、調査以前の思い込みの是正や思いがけない事実の発見、視野の拡がりなどを経験された方が複数おられ、学問上の意義が明確に読み取れると同時に、「現実」に対する執筆者の眼差しの変化をも感じ取ることができます。調査に際して、質問項目を十分に練り上げずに調査に臨んだ方もいましたが、調査を進めるなかで事柄の認識を新たにされた点は評価できます。 一貫性については、各章節の有機的な結合に若干の問題を抱える論文もあります。また、資料の適切な利用という点での客観性や形式性にやや問題を抱えている論文もありますが、総じて、数多くの文献を活用し、多様な観点から問題の考究を進めた論文が多数を占めた印象を抱いています。独創的で魅力的なテーマ設定をされた論文が多かった点も特筆すべきところですが、何より、魅力的ではあるものの検証が困難かと思われた仮説を慎重かつ真摯に追究された執筆者の皆さんの姿勢を最大限に高く評価したいと思います。 論文の魅力は、ほぼテーマ設定にかかっていると言っても過言ではありません。皆さんの論文テーマは多岐に渡りますが、その多様さが社会の現在の有り様と変容の可能性を如実に映し出しているように思います。 |
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キーワード1 | 人口減少社会 |
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キーワード2 | 少子高齢化 |
キーワード3 | 年金 |
キーワード4 | 老後 |
キーワード5 | 高齢者雇用 |