学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 多国籍企業の国際人的資源管理 |
内容 | 本論文では、今日のグローバル化社会において、国際人的資源管理がどのように展開されているのかを日系多国籍企業を中心に考察していく。 国際人的資源管理とは、国際的な視点からみて異なるタイプの人材を扱い、国境を越えて移動する人材をマネジメントすることである。国際人的資源管理では、国や地域における違いを考慮した上で、各国で異なる制度をグローバル統合するのか、現地適応させるのかという点が重要となってくる。 現在、日系多国籍企業では、日本本社の曖昧で昇給や昇格の制度、能力基準の評価制度と海外子会社における分かりやすい昇給・昇格制度と職務基準の評価制度のダブルスタンダードが、統一されつつある状況にある。 実際の企業事例を見てみると、様々なケースにおいて、職務基準の制度改革へと制度が統一されているのが確認することができる。 今日のグローバル化社会においては、国や地域に捉われない人材活用を行うことが、企業競争を勝ち抜くために必要となっており、日系企業は本来の能力基準から職務基準の評価制度へと移行し、グローバル全体で統一性のある制度に変わりつつあることが分かった。 |
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講評 | 卒業論文の作成にあたっては、自分が関心を持ったテーマについて、いろいろと本を読んでみてよかった、多少は苦しいながらも書き進める中に楽しさや充実感があった、と感じてほしいと思う。自分自身に向けて書く、という気持ちが大切と思う。 とはいえ、単なる自己満足に終わってもよくない。自分の設定したテーマについて、先行研究は何を語っているか、現状はどうなっているのか、を知る必要がある。すると、通常は、よく調べるほど自分に語るべきことがあまり残されていないことに気づく。そもそも、卒業論文でオリジナリティのある事実発見や考察を行うことは、たいへんむずかしい。それでも、先行研究を追いかけながら、自分なりに納得のゆくストーリーを展開することはできる。また、少数でもよく選んだ文献と格闘することで、意義のある考察をすることもできる。 本年度の樋口ゼミ生の卒業論文は、どうであったか。テーマ設定としては、私の専門分野である国際人事について論じたもの、昨今の働き方改革について論じたもの、ワークライフバランスや女性活躍について論じたもの、ベンチャー企業について論じたもの、いずれも紆余曲折はあったが、自分の問題関心を定めて取り組むことはできたのではないか。とりあえず、提出予定者が全員、無事に提出できたことにほっとしている。一方、多くの卒論について、もう少し早くスタートすれば、もう少し時間をかけて取り組めば、という感が残ることは否めない。就職活動や単位取得がきわめて順調であったことを考えれば、相当の余力があったはずである。せっかく先行研究を読んだのであれば、整理するのにとどまらず、多少なりとも批判的に検討することができたのではないか。展開したい持論があったのであれば、より丁寧に既存の文献と対峙する必要があったのではないか。そうすることで、卒論を書き上げた際の達成感は、やはり違ってきたように思われる。私自身の反省も述べたい。春学期は就職活動に追われざるをえないが、特に夏休み中の進捗管理をもっとしっかりやるべきであったと思う。ここをしっかり押さえれば、秋学期に踏み込んだ取り組みができたはずだから。また、ユニークな視点を持っていながらスタートがかなり遅れたことで惜しまれる結果になった論文もある。どうして遅れたのか、よく分からない。今後、分かるように努めたいと思う。 |
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キーワード1 | 国際人的資源管理 |
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キーワード2 | グローバル化 |
キーワード3 | 多国籍企業 |
キーワード4 | グローバル人材 |
キーワード5 | 職務基準 |