学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 働く中国女性のワークライフバランス |
内容 | 中国では、働く女性の数が増えている。仕事でストレスが高める今日ではどうやってワークライフバランスを保てるのは、中国の働く女性の大半が直面している現実の問題となっている。しかし、現在中国社会ではワークライフバランスという働き方に関する意識が浅くて、家庭と仕事が両立できる働き方の研究も少ない。本論文では、中国の働く女性の背景から現状を整理した上で、中国と欧米諸国や日本などのワークライフバランス推進政策を比較し、現在中国働く女性のワークライフバランスの現状を述べる。現状を分析するために、問巻星を通じてインターネット調査を実施した。 分析の結果、経済の発展により社会全体の競争は激しくなり、職位の競争もだんだん激烈になっている。多くの女性労働者は仕事からのストレスを感じてきた。また、働く女性は家事に縛られ自分自由支配できる時間が足りないという現状が続いている。その原因は三つがある。一つ目は中国の女性労働参加率が世界的には高い水準が維持している。二つ目は中国の女性の労働参加率は逆U型分布している。三つ目は今日の社会では子どもの教育と老人の福祉政策が整えられていないためである。 |
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講評 | 卒業論文の作成にあたっては、自分が関心を持ったテーマについて、いろいろと本を読んでみてよかった、多少は苦しいながらも書き進める中に楽しさや充実感があった、と感じてほしいと思う。自分自身に向けて書く、という気持ちが大切と思う。 とはいえ、単なる自己満足に終わってもよくない。自分の設定したテーマについて、先行研究は何を語っているか、現状はどうなっているのか、を知る必要がある。すると、通常は、よく調べるほど自分に語るべきことがあまり残されていないことに気づく。そもそも、卒業論文でオリジナリティのある事実発見や考察を行うことは、たいへんむずかしい。それでも、先行研究を追いかけながら、自分なりに納得のゆくストーリーを展開することはできる。また、少数でもよく選んだ文献と格闘することで、意義のある考察をすることもできる。 本年度の樋口ゼミ生の卒業論文は、どうであったか。テーマ設定としては、私の専門分野である国際人事について論じたもの、昨今の働き方改革について論じたもの、ワークライフバランスや女性活躍について論じたもの、ベンチャー企業について論じたもの、いずれも紆余曲折はあったが、自分の問題関心を定めて取り組むことはできたのではないか。とりあえず、提出予定者が全員、無事に提出できたことにほっとしている。一方、多くの卒論について、もう少し早くスタートすれば、もう少し時間をかけて取り組めば、という感が残ることは否めない。就職活動や単位取得がきわめて順調であったことを考えれば、相当の余力があったはずである。せっかく先行研究を読んだのであれば、整理するのにとどまらず、多少なりとも批判的に検討することができたのではないか。展開したい持論があったのであれば、より丁寧に既存の文献と対峙する必要があったのではないか。そうすることで、卒論を書き上げた際の達成感は、やはり違ってきたように思われる。私自身の反省も述べたい。春学期は就職活動に追われざるをえないが、特に夏休み中の進捗管理をもっとしっかりやるべきであったと思う。ここをしっかり押さえれば、秋学期に踏み込んだ取り組みができたはずだから。また、ユニークな視点を持っていながらスタートがかなり遅れたことで惜しまれる結果になった論文もある。どうして遅れたのか、よく分からない。今後、分かるように努めたいと思う。 |
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キーワード1 | ワークライフバランス |
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キーワード2 | 中国 |
キーワード3 | 働く女性 |
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