学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | 自由の獲得 |
内容 | この競争社会に息苦しさを感じ、またなぜ私たちは死ぬのに一生懸命生きなければならないのかわからなくなった。その時ある本に弱さが中心になった社会が紹介されていた。そこに居心地の良さを感じたことからこの研究が始まった。私たちの社会もキーワードになるものが、効率化と教育と敗北力である。結果につながらないものは無駄なことだと考える。気づけば皆が同じゴールに向かっている。これらはおかしいのではないか。そして私たちは負け下手、敗北を抱きしめることができない。これから日本の社会は負けの社会に向かう中で、負けを優しく受け止めることができるようになることが、私たちがこの社会でその現実と向き合う方法だ。 しかし勝ち負け、強い弱いという価値から脱却することが最終的な着地点である。そこで荘子について焦点を当てていくことにした。荘子は何者にもとらわれない心をもつことが、私たちをあるがままに振舞わせ、あるがままに振舞うことのできる人間のみが動揺し崩れることのない自己の主体性を持つという。そのとき様々な感情から解放される。みなと同じ価値軸から抜け出し、自己の価値軸を得たとき、私たちは真の自由を得る。 |
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講評 | 本論文は、競争や効率化が重視される現代社会で、懸命に生きることの意味を問う論考である。競争社会の息苦しさという問題提起から、競争に負けることを肯定する「弱さの思想」に関心を寄せたが、「勝ち負けの二元論」に違和感を覚えるようになり、そこからの脱却として「多様な価値観と強い主体性に裏づけられた自由」に着地点を求めた筆者の思索の過程がよく表現された好論文である。 |
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キーワード1 | 弱さ |
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キーワード2 | 荘子 |
キーワード3 | 自由 |
キーワード4 | |
キーワード5 |