学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | 福利厚生の可能性 |
内容 | 自身が来春から福利厚生のアウトソーシングを行う会社に就職するということもあり、現在外部環境の変化に伴って転換期を迎えている福利厚生の現状について研究を進める。 外部環境の変化として一番大きな問題となっているのが少子高齢化である。少子高齢化が進むことによって企業が労働者に払う年金にかかる費用が年々膨張しているのだ。それに加え、年金や健康保険などの社会保険料から成る法定内福利厚生費も少子高齢化の進行が影響し、膨張している。このままでは企業の労働費用はかさむばかりでグローバル競争に打ち勝っていくことができない。そこで見直しの動きが高まっているのが、福利厚生の中でも企業が自由に制度を構築することができる法定外福利厚生だ。現在法定外福利厚生の①原子の合理化を進め、②労働者の多様な価値観に対応し、③成果対応型への再編を行う動きが高まっているのだ。この3つの課題に対応すべく実際に制度改革を行った2社の事例をもとに今後の福利厚生の在り方について考える。 |
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講評 | 卒業論文の作成にあたっては、自分が関心を持ったテーマについて、いろいろと本を読んでみてよかった、多少は苦しいながらも書き進める中に楽しさや充実感があった、と感じてほしいと思う。自分自身に向けて書く、という気持ちが大切と思う。 とはいえ、単なる自己満足に終わってもよくない。自分の設定したテーマについて、先行研究は何を語っているか、現状はどうなっているのか、を知る必要がある。すると、通常は、よく調べるほど自分に語るべきことがあまり残されていないことに気づく。そもそも、卒業論文でオリジナリティのある事実発見や考察を行うことは、たいへんむずかしい。それでも、先行研究を追いかけながら、自分なりに納得のゆくストーリーを展開することはできる。また、少数でもよく選んだ文献と格闘することで、意義のある考察をすることもできる。 本年度の樋口ゼミ生の卒業論文は、どうであったか。テーマ設定としては昨年度に引き続きワークライフバランスを始めとした働き方改革について論じたものが中心となったが、自身の就職先企業や業種と関連づけて研究を行ったものも少なくなかった。商社に就職する者は商社マンのキャリア形成を題材としたり、種苗会社に就職する者は農業の海外進出を題材としたり、いずれも自身の将来に直接関係するテーマを取り上げたものである。こうしたタイプの研究には、メリットが少なからず存在するように思われる。社内のつてを頼りにインタビュー調査を実施したり社内資料にあたったりすることができるし、何より自身のより直接的な問題関心に支えられた研究のモチベーションを得ることができる。一方、働き方改革について論じた研究では、長時間労働の是正に関する比較的オーソドックスなものから地方公自治体のワークライフバランスのようなユニークなものまで、その切り口に自己の問題関心や個性が表れていたと思う。また、先行研究の豊富なテーマでは文献の渉猟が求められ、先行研究の乏しいテーマでは事例分析等にもとづいた自身の概念構成力が問われた。 以上のような本年度の卒業論文は、総じて構想から準備、執筆に至るプロセスが順調に進められたという印象がある。一方、総じて先行研究の検討に不十分さが見られることも否定しがたい。この点は、来年度に向けた教員自身の課題でもある。 |
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キーワード1 | 法定内福利厚生 |
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キーワード2 | 法定外福利厚生 |
キーワード3 | カフェテリアプラン |
キーワード4 | |
キーワード5 |