内容 |
2019年ラグビーワールドカップを経て、2020年オリンピック・パラリンピック東京開催決定に伴い、国民のスポーツに対する関心は益々高まっている。そのような中で、国は大学が持つスポーツ資源(学生、指導者、研究者、施設等)が、社会に貢献する人材の育成、経済活性化、地域貢献などの点から大きな潜在力を有しているといった認識のもと、大学スポーツ振興に取り組み始めた。日本版NCAA(一般社団法人大学スポーツ協会:UNIVAS)を設立することを筆頭に、「大学にスポーツの場の整備」をし、「する」「みる」「ささえる」の好循環によるスポーツ参画人口を増やし、「一億総スポーツ社会」の実現に踏み出したのである。しかし、日本の大学スポーツの振興に向けて期待を背負って始動した日本版NCAA(UNIVAS)には、早くも課題が浮かび上がる。日本の大学スポーツが抱える課題の根本は「大学」にある。部活動を課外活動と位置付けている「大学」が変わらなければ日本の大学スポーツは発展しないのである。大学スポーツにおいて「大学」が変わるためには「スポーツ局の設置」と「大学スポーツマーケティングによる運用資金の獲得」が必要であると考える。 |