内容 |
エナジードリンクという飲み物は今では世界中で販売されており、清涼飲料水のカテゴリーの1つとしてみなされている。しかし、このように当たり前に売られ始めたのはここ数年前のことである。「エナジードリンクは身体に悪い」といった悪評と常に隣合わせで成長してきた背景がある。確かにエナジードリンクには高濃度のカフェインが含有されているが、その成分量は缶コーヒー一杯分と大きな差がないのが現実だ。2018年にはコカコーラブランドからもエナジードリンクが販売されるなど、日本でも拡大してきているエナジードリンク市場は、レッドブルの創設とともに始まった。そしてエナジードリンク市場とエクストリームスポーツとの関わりを中心に、これまでにない独自のマーケティングと商品のブランディングによってこの市場の創造と拡大に成功しただけでなく、これまで無名だった多くのエクストリームスポーツの拡大にも大きく貢献している。現在様々な問題を抱えている日本社会において、自ら考え何を生み出し、これまでなかった商品を前例のない方法でマーケティングしていくというレッドブル社の事例を知り、理解するということは、市場減少における何らかの解決策を生み出す1つの要因につながるかもしれない。 |