学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 合唱演奏会の運営とマネジメントについて ―演奏会マネジメントの実例から考える― |
内容 | 本論文では、自身の演奏会マネジメントの経験を引き合いに、合唱演奏会の運営とマネジメントについて考察する。合唱というジャンルが衰退の傾向にある中で合唱の発展を考えたとき、演奏会マネジメントを効果的に行うことが必要になる。まずは自団体の組織を構成する役職を説明し、規約に明文化されていない役職群が特に重要な役割を持つことを示した。それらは定期演奏会のマネージャーといった役割を持つ。実際に行った演奏会では目標の設定、業務の細分化、「マネ会」と呼ばれる定例会議といったことを行った。これらの実体験を詳細に記述するとともに、このマネジメント方法を「非営利組織のマネジメント」という観点から見つめ、改善点を探った。ミッション(モットー)が不十分であり、リーダーとして「目標の達成」に向けた行動ができていなかったことが分かり、これらを改善することでより良い演奏会につなげられると考えた。一方、「マネ会」に人間関係の維持といった効果がみられるなど、 効果的なマネジメントを行えた部分もあった。 |
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講評 | 卒業論文の作成は、先行文献を読み込み、時にはインタビュー等の調査を行い、それらの知見をもとに自らの考えを文章にまとめるという地味で忍耐を要する作業なので、まずは各人が関心をもって取り組むことができるようにするため、テーマは自由とした。 提出された卒業論文のテーマは、長時間労働、非正規雇用、女性労働、高齢者雇用など働き方改革に関するもの、リーダーシップやマネジメントなど組織運営に関するもの、採用や転職などキャリアに関するもの、貧困などの社会問題に関するものに分かれている。いずれも、自身の経験あるいは家族・友人の経験に根差した具体的な事柄に関心が寄せられていたので、明確にテーマ設定されたものが多かった。 テーマが明確で論点が絞られている論文ほど、論旨も明瞭であった。例えば、長時間労働を扱った論文では、長時間労働の原因を法制度から読み解き、ホワイトカラー・エグゼンプションという解決策を提示する見解について、産業関係学の観点からの再検証が試みられた。法律が守られるためには、法律によって設定された基準を遵守するための職場ルールの形成が不可欠であることが指摘される。また、スポーツにおけるリーダーシップ論に関する論文では、個人競技でのリーダーシップ発揮の難しさが論じられている。 また、論文作成に費やした時間に比例して、論点把握や考察が深まる傾向にある。文献レビューやインタビュー内容の考察などの地味な作業が、論文の出来栄えに大きく影響しているものと考えられる。 先行文献のレビュー、問題把握、文章構成などに精粗はあるものの、ゼミ生全員が卒業論文執筆に真面目に取り組んできたことは大いに評価に値する。この卒業論文は紛れもなく「大学生活の到達点」であり、各人はここから社会人としての一歩を踏み出しさらに研鑽を積んでもらいたい。 |
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キーワード1 | 合唱演奏会 |
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キーワード2 | マネジメント |
キーワード3 | 非営利組織 |
キーワード4 | |
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